真実か挑戦か

night 15 ページ16

「なん…で」

なんでいるの。

昨日の夜からちゃかの事を考えると胸が苦しくなる。

だから会いたくなかった。

でも会いたい。ってずっと思ってる自分を押し殺していた。

「A…」

はぁはぁと吐く息がえろい。

これは風邪のせい。そうだ。うん。

「…体調は」

「もう、大丈夫」

「嘘だ。熱は？」

「…測ってない」

体温計の数値はちょうど39を示していた。

「やっば」

「どうりで」

「どうりで、じゃねーわ。なんで嘘ついたんだよ」

「だって」

「なんだよ」

ちゃかに迷惑かけたくなかったから。なんて今更恥ずかしくて言えなくて、白目を向いて変顔してやった。

「ブッ」

「うわ最低ー！女の子の顔見て笑った！」

そしたらちゃかもベェーって顔を横に引き伸ばして変顔するから、耐えられなくて大声で笑った。


「Aだって笑ってんじゃん！」

「じゃあ笑わなかった方が勝ちね！」







_______この時間が1番幸せだって思った。

気付いたら、うみのことなんてどーでもよくて。

みんなで早く遊びたいって明るい気持ちになれた。

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