真実か挑戦か

night 1 ページ1

「みぃおはよう！」

「おはよう、今日テンション高いね」

「うん！」
だって、明日から夏休みだもん！
最後の試練は校長先生のお話くらいだし！

「明日からみぃといーっぱい遊ぶんだ！」

「はいはい、じゃあ最初の方で宿題パパッと終わらせちゃおう！」

「うん！みぃ写させてね！」

「い・や！自分で解いてー」

「みぃは私と遊びたくないんだーひどいー」

「〜ッしょうがない、半分だけ」

「やったぁ！今日パフェ奢るね」

「良いの⁈約束！放課後いこーね」

「うん！」

HR始めるぞー席つけー
って声が聞こえてみんなガタガタと席に着いた。

みぃとは高校で同じクラスになって仲良くなった。
可愛くて頼りになる大事な親友。

「A、移動しよ」
うん、と返事をして体育館へ向かう。

「昨日のあのドラマの最終回見た？」
と他愛のない話。

「まだ見てない！」

「えっめっちゃ面白かったよ〜」

「落ち言わないで！」

「最後ね、ヒロインがさ」

「わわわわわ！言うなー」

ドンッ

何かにぶつかって尻もちをついた。
見上げると同じクラスの宮近くんだった。

「ご、ごめんなさい！」

「…」
イメージ通り無愛想だな。

「ごめんね、こいつ恥ずかしいだけだから」

宮近くんの後ろからひょこっと顔を出して代わりに中村くんが謝ってくれた。

「ううん、私が悪いから。宮近くん本当にごめん！中村くんもありがとう」

「いーえー」

「もーAって本当ドジだよね」

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