あいどる高校の紅一点。

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中島健「こっち！早くしないと授業はじまる！」


中島健人くんが急ぎ足で歩きだす。


もう自分が学校のどこにいるのかさっぱり。


ときおりすれ違う生徒からの視線が痛いけど、今はそんなこと言ってられない。


中島健人くんはずんずん歩いていって、何回か階段も通った。
そして、J1、2組の横も通過した。なぜかここは２クラスが隣接していたけれど。


そしてJ組にくるのにかかったのとおんなじ時間くらい歩くと、どこからか騒がしい声が聞こえだした。


中島健「あとちょっとで、つく。あそこの角を右に曲がればいい」


あ「え……、途中までってほんとだったんだ……。」


中島健「……なんでかはいずれわかるよ。ほらっ、早くいきな？」


あ「あっ、はい、どーもありがとうございました」


中島健「Aのやつらによろしく。」



そういうと颯爽と歩き去る中島健人くん。


……もう、なんなの。



とりあえずいきますか。



言われた通りに角を曲がると、けっこう先の方に男子たちが群がっているところが見える。
あそこか。
遠いな、おい←


手「Aーー！！！」

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