愛されすぎててごめんなさい (ページ5)

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「よし！今日の練習は終わり！おつかれさま〜」

Jr.のレッスンが終わる頃にはもう9時を周りそうで、JO1の仕事は予定終わってお家でかなーなんて思いながらメイクを整える。

長谷川「ゆらちゃんお疲れー」

「お疲れさまですー！」

事務所を出て連絡しようとすると、見覚えのある2人組が扉の前にいた。

「あれ？はしもっちゃんに浮所くん？どうしたの？」

飛「俺らで送っていきます！事務所まで」

涼「ゆらちゃんいつも家じゃなくて事務所行ってるって聞いた。」

「えぇありがとう！でも今日は待ち合わせ場所あるから、、」

2人の優しさに染みつつも丁寧にお断りしようとしていたときだった。

？「その必要はないから大丈夫っすよ。俺いるんで」

涼「は？」

ドアが開くと同時に私の頭に肘が置かれる。

「り、理人くん」

私が名前を呼ぶと、とろんとした笑顔でんー？と返事をする理人くん。

あぁ落ち着く、、じゃなくて

飛「えっと、INIの池崎さん、ですか？」

理「はい、ゆらちゃんがいつもお世話になってます。」

ではまた、、とだけ言って私の腕を引いて外へ出る理人くん。

「え、ちょ、あ、2人ともありがとね、気をつけて帰って〜！」

飛「涼、あれは手強いわ」

涼「うん。まぁ俺だし余裕っしょ」

理人くんはそのまま人混みを掻き分けて予約していたお店まで一直線に進んでいった。

「理人くん？怒ってるの？？」

理「怒ってる、って言いたいとこだけどゆらちゃん可愛すぎて怒れない。」

あーせっかく御三家から奪った初デートなのにーとかぶつぶつ言ってる理人くん。

ほら、店員さん困ってるよ。

御三家って言うのは

うちの佐藤景瑚と白岩瑠姫、INIの木村柾哉のこと

自他ともに認める私のオタクで、他のメンバーが私と出かけるときは彼らの許可は必須らしい(？)

「ていうか、初デートって！！デートじゃないから！」

この業界で生きていく私達にとって男女関係は「終わり」を意味すると言っても過言ではない。

例えお互いに惹かれ合っていたとしても、結ばれることは期待してはいけないんだ。

それでも

「デートだよ。俺全力でゆらちゃんのこと振り向かせてみせるから、笑」

側にいたいと思ってしまったんだ。