タイムトリップ ページ1
出会いはそう､つい昨日の朝のことだった｡
土曜日のすがすがしい朝｡
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
？「起き…起きてくだ…」
なんか体が重たい｡
お母さんが起こしにきたのかな？
？「いつまで…るんや…？」
「もう少しー…」
？「はよ起きんと朝ごはん
食べられなくなるで､あったかいの」
…？？？
聞き覚えのない関西弁らしき声｡
男の人っぽいようなー…
パチッと目を覚ますと
そこには上に乗っかるイケメンがいた｡
？「お､やっと起きたかー」
にかーっと笑みを浮かべてこちらをみている｡
「あの…誰ですか…？？？」
？「あ､おれ？」
私の上からおりて立ち上がるイケメン｡
痛々しいポーズをとり､痛々しい決めポーズ｡
？「おれは1000年後の未来から
やってきた人形ロボット､名前は…」
虹「【にじたろう】や！！！」
虹「や！！！」「やーーー！！！」
「何回も言わなくてもわかるわ！」
なんでこんな所にいるんだろう｡
虹「あ､いまA､なんで
こんなやつがここにおるんやろって思ったろ？」
「なっ､なんでわかったの？
しかも私の名前なんで知ってるの？？？」
疑問しか出てこない｡
まさか､ストーカー…？？？
虹「簡単に説明すると､おれは未来の
Aを助けるために､過去に戻って
過ちを繰り返さないように見張るロボットや｡」
「未来の私？？？」
1000年も後ってことは
私の生まれ変わりさんがきっと
何かをやらかして､そのにじたろう達が
困っているって感じなのだろう…と勝手に推測する｡
虹「とにかく！これから
長い間お厄介になります｡」
「…え？？？ここで？？？」
虹「ここに決まっとるやろー」
こんなイケメンが
私の家で長い間共に暮らすなんて｡
アニメの世界に入り込んだみたい｡
「ほんとに言ってるんですか？」
虹「ほんま」
めをキラキラさせるロボット
それをみる人間｡
こんな顔されたら断れないよね…？？？
「…お母さんたちにも話さないとね」
虹「そーこなきゃな！」
にじたろうは
サロペットのポケットから
なにやら変な道具をとりだした｡
「なにそれ？」
虹「これか？これはあとのお楽しみ｡」
「は？」
なにに使うか分からないけど
その道具で知らない世界と
通信しているかのようだった｡
虹「これでおっけーやな」
「うっ…うん…？」
虹「まーこれからが
大変かもしれへんけど､
Aを守るためやから｡」
「…？」
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作者名：越智歩 | 作成日時：2017年6月14日 22時
