私立 J 学園。 (ページ13)

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Aside．

京本くんは私の手をとったまま、廊下をずんずんと歩いていく。

教室なんかとっくに過ぎて。

『あ、京本くん、、、その、』

京本くんは急に止まって、

くるっとこっちを向いたかと思えば、
そのまま廊下の壁に私をおいやって、
京本くんの両手で私を逃げられないようにして。

壁ドンってやつ、？

顔が近づいてくる、さっきの玉森先生みたい。

『え、ちょ、』

京本｢Aは今日から俺の物ね、｣

少しでも動けば唇が触れそうな距離。

『何で、』

京本｢Aを誰にも取られたくないの｣

真剣な顔で言う京本くん、
初対面の日に俺の物とか、意味不明なことなのに、納得してしまいそうな自分がいて。

慌てて否定する、

『わ、私は誰のものでもないです、』

京本｢じゃあ分からせてあげる、この学園では俺しかいらないって。｣

そう言って、私の首筋にキスを落としていく、

『っ、やめ、』

誰もいない廊下といえ、こんなとこ普通に見られたらまずいに決まってる。

松村｢その辺にしとけ、京本。｣
教室の後ろのドアから、松村くん。

『まつむらく、』

京本｢邪魔すんなよ、｣っと言って最後に深めのキスを唇に、そのまま左の首筋に落として。

『んっ、、』

そこに赤い印がついた。

京本｢今日はここまでにしといてあげる。じゃ、俺はサボるから｣

京本くんは階段をあがって、どこかへ行ってしまった。

『え、京本くん、！』

松村｢京本はああ言う奴だ、それよかさ、あんなのにも抵抗できずに感じてたらこの学園やってけないよ？笑｣

『へっ、、？だって京本くんが、っ』

松村｢ここはあんなこと日常だと思って置いた方がいいかもね、｣

って言って教室に戻ろうとする。

『あ、でも、止めてくれてありがとう、、あれ以上のこと、されなくて良かった…』

松村｢そう言ってる割には声、抑えきれてなかったけど。
本当はしたかったんじゃない？続き、なんてね｣

な、何を言ってるの松村くんも、、！

『ちがっ、！』

松村｢授業始まるよ、｣

『……』

スルーされ、仕方なく私も教室に入った。