グループ内で…短編(？)集 Part2

last! ページ16

那須side
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那須『ん…』

浮所｢おはよ、那須。｣



目を覚ますと目の前に浮所の顔があった。
びっくりして飛び起きようとするけど腰の激痛で立てず、そのまんままたベッドに倒れ込む。

なにがあったのか、この激痛はなんなのか、
昨日の記憶がうっすら…
いや、わりと鮮明に頭のなかに残っていた。

恥ずかしさで顔が暑くなり、手で隠す。



浮所｢Ω、だったの？｣

那須『最近の検査ではβで…突然変異だと思う。ごめん、俺のフェロモンのせいで迷惑かけて…』

浮所｢迷惑じゃない！｣




実際、浮所はαで俺はΩだから、
俺のフェロモンのせいで望んでもないのに浮所が俺を襲ってしまったんだから、迷惑にきまってるのに…
必死に否定してくれる浮所は優しい。




浮所｢俺、那須が好きだったから嬉しくて…
それに、フェロモンだけなら俺はいつも抑制剤飲んでるから理性飛ばないし、那須だったから襲っちゃったわけで…｣

那須『っ//』





突然の告白に更に顔が火照ってしまう。
浮所が、俺を…好き？




浮所｢いっとくけど本気だから｣





浮所の目は真っ直ぐに俺を見つめていて、
とても嘘をついてるとは思えなかった。





浮所｢本気で俺と付き合うこと、考えて欲しい｣

那須『…分かった。』

浮所｢返事はそんなに急がなくてもいいけど、検査には行って薬貰ってきてね。
オオカミなんて沢山いるんだから｣




オオカミって龍我とかのことかな？笑
フェロモンを出してるとはいえ、さすがに俺なんかのことは襲わないでしょ笑



浮所｢俺なんか襲われないって思ってるでしょ｣

那須『…超能力者？』




少し笑って、那須の考えてることならわかるよ、と続けた。
その顔にドキッとしてしまう。



浮所｢那須は自分が思ってる何万倍も可愛いから心配なんだよ。分かってないでしょ？｣

那須『かっ、かわいくなんか、なぃ…』

浮所｢そういうとことかもそう！自覚して！｣




よくわからないけど、本当に浮所が俺のことを好きなんだってことは分かった。




那須『と、とりあえず友達から…』

浮所｢もう友達でしょ？笑｣

那須『あっ、じゃあ…仮の恋人から…』




嬉しそうに｢それでいいよ｣と笑う。




それから俺と浮所が付き合い始めるのは、そう遠くない未来。

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餡子 さん、リクエストありがとうございました！
気に入って頂けると幸いです。
またのリクエストお待ちしてます！

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