swan (ページ5)

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バルボッサ「…何処かで出会ったことはあるか？」

「…」

きっと、私はこの方を知ってる。

絶対、絶対、知ってる。

だけど分からない。

「いいえ、多分、ありません。」

バルボッサ「そうか、ならもう用はない」

「失礼しました」

部屋から出ると壁によっかかっているゴールドさんが居た。

「待っててくださってたんですか」

ゴールド「ああ、だって部屋とか分からないかなって。」

「ありがとうございます」

そう言って、ゴールドさんは来た方向とは逆の方へ歩いた。

ゴールド「それにしても、よく銃を向けられた時にびっくりしなかったな？」

「っあ……はい、」

ゴールド「あれは、驚いたな。まさか怖がりもせずにあんな冷静に答えるなんて。」

ジュジュビ「ゴールド！！！！！」

自分自身でも、ゴールドさんの言葉に少し驚いていると、

大きな声が、前から聞こえてきた。

旗を持った美しい女性、…美しい海賊。

ジュジュビ「目が覚めたのかい！？」

「あ…はい」

ゴールド「今さっきバルボッサ船長の所に行ってきたんだ。」

ジュジュビ「そうなんだね、私はアンジェリーヌロッテンマイヤークオッレマーガレッテフェルナンデスジュジュビエーヌよ。ジュジュビエーヌって呼んでくれていいわ！」

「アンジェリーヌロッテンマイヤークオッレマーガレッテフェルナンデスジュジュビエーヌ…？」

ゴールド「お、おい、ジュジュビエーヌ、聞いたか？今の」

ジュジュビ「え、ええ、聞いたわ、あんた…もう私の名前を覚えたの？」

「あってましたか？」

ジュジュビ「ええ！合ってたわ！」

嬉しそうに私を見るジュジュビエーヌさん。

笑顔が可愛い方。

「私はテティスです」

ジュジュビ「よろしくね、テティス」

ゴールド「テティスは俺らの仲間になったんだ。」

ジュジュビ「そうなのかい！？ふふっ、じゃあ紹介しなきゃな！」

嬉しそうなジュジュビエーヌさんと挨拶を終えて3人で前へ進む。

なんだか前に進むに連れてガヤガヤとした声が聞こえてきた。

ジュジュビエーヌさんが扉を開けると

その声は途端に大きく聞こえた。

ジュジュビ「皆！よく聞きな！！」

チップ「あ！あの時の！！！！！」

ピーター「あの時のってなんだ？」

沢山の海賊が集まっていた。

これも何処か、似たような光景を目にしたことがある。

そんな気がするだけ。

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