swan (ページ3)

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チップ「ねえ！ジュジュ姐さん！あの女の人はどうなったんだ！？」

少し時間が経ち、沢山の海賊が集まる所へやってきたジュジュビエーヌ。

トリック「おいおい、あの女の人ってなんだよ」

チップ「向こう側の岩に女の人が倒れてたんだ！」

ジュジュビ「今はゴールドが診てるよ。今さっきバルボッサ船長の所に行って話してきた。」

チップ「そ、それで？どうなったの？」

ジュジュビ「目が覚めたら連れてこい、ってさ。」

トリック「その女はガキんちょが見つけたのか？」

チップ「ガキんちょって言うなあああ！！！」

ほら、出来たよ。

と優しい声のマンマがハンバーグを持ってきた。

ジュジュビ「…ゴールド！」

ジュジュビエーヌはゴールドがマンマの後ろから入ってきたのを見て直ぐに名前を呼んだ。

ゴールド「ただ気絶してるだけだ。怪我はあるが命に別状はない、安心しろ。」

ジュジュビ「そう…なら良かったわ」

何の話だ？と沢山の人が聞き耳を立てる。

ジュジュビ「まだ知らなくていいわ」

そう言うと皆はハンバーグに手を付け始めた。

「…っ…すぅっ…」

ふと、目が覚めた。

見知らぬ天井に謎の温かさ。

身体を起こし、辺りを見渡す。

ごちゃっとした部屋。

腕や足に巻かれた包帯。

それなりに大きい窓を見つけ、外を覗き込む。

青く雲ひとつ無い空。

広がる大きな海。

どうやってここに来たのか。

どこから、…来たのか。

ゴールド「お、起きたか？」

突然聞こえた声。

直ぐに聞こえた方に振り向く。

ゴールド「そんなに怖がらなくてもいい。」

そう言った男性は箱を持って私の寝ていたベッドの隣に椅子を置いて座った。

ゴールド「ほら、包帯を巻き直そう。ここに座って。」

男性はベッドを指さした。

優しそうな男性だったので素直にベッドに座った。

ゴールド「腕を出して。」

言われるがまま腕を出す。

ゴールド「そういえば自己紹介を忘れていたね、俺はゴールドってんだ。」

ゴールドさんは優しい笑顔で包帯を巻いてくれる。

ゴールド「そういや、名前、なんて言うんだ？」

名前。私の名前。

普通なら、自分の名前ぐらいパッと出てくるはず。

なのに、全く出てこない。

前を見ると不思議そうに私の顔を見るゴールドさん。

「私の、名前は…」

脳みそをフル回転させて考えるも全く出てこない。

少しして、もしかして…

とゴールドさんの声が聞こえた。

ゴールド「思い出せないか？」

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