■08:LEAVE EARLY[早退] ページ8
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「おいウサギ」
俺の事を知っているのか、JOJOがあだ名で俺を呼ぶ。俺も丁度JOJOを見ていた所なので、ガッツリ目が合ってしまった。「女医はどうだ」との事だ。
「息はしてる。恐らく体の中を傷つけられたのは食道だろ。気を失ってんのは操られてた反動か──まぁ死ぬ事はない」
そうか、と短く返すとJOJOは花京院を担いで外に向かう。フケるそうだ。俺もそうか、と短く返して見つかる前に保健室を出ようとすると、後ろから「おい」とまたJOJOに声を掛けられる。
「なんだよまだ用か」
「お前、『スタンド使い』か？ 花京院にもお前にも聞きたい事が色々ある。ちょいと付き合え」
「………チッ、…分かった。俺もお前に興味はあるしな。…校門で待ってろ、ジャージで学校は出たくねえ」
そう言って俺は駆け足で男子更衣室へ戻る。制服に着替え、鞄を持ち校門へ向かった。JOJOは律儀に俺を待っていた。
「JOJO、あー…本名忘れた。名前は」
「空条承太郎だ。お前は？」
「如月龍兎。お前の言う通り…『スタンド使い』だ。皆勤賞狙ってたっつーのに早退させやがって。このツケはまた払って貰うからな」
頭をボリボリと掻いて先を歩くJOJO…空条についていく。やはりでかい、身長2mくらいあるのではないだろうか。2mと仮定すると俺との身長差は30cm。歩幅が合わないのはそのせいだ。別に歩くのが速い訳じゃないのに全然追い付けねえ。
「…お前何処のお坊っちゃまだったらこんなデカイ家に住めんだ？ オイ」
なんとか空条の歩幅に合わせ歩くと、着いたのは和式の大豪邸。数度表札を確認したが、依然文字は「空条」を表す。貧乏な俺とは真逆である。どうせ何の苦労もせず生きて来たのだろう。勝手な妄想かもしれないが…益々気に入らない。
長い廊下を縮こまりながら歩くと、女性の声が聞こえた。
「今承太郎ったら学校であたしのこと考えてる。今…息子と心が通じ合った感覚があったわ」
「考えてねーよ」
「きゃあああああ！」
空条の母親だろうか。整った顔立ちだ。同じ遺伝子も伺える…が、性格は全く以て違うらしい。
空条の母親は俺と花京院を順番に見て、焦ったように質問してきた。
「じょ…承太郎！ が…学校はどうしたの？ 隣の子はお友達？ そ…それにその、その人は！ 血…血がしたたっているわ。ま…まさかあ…あなたがやったの？」
「ハァ…」
出たよ、俺の大ッ嫌いな言葉。何が『お友達』だ。俺にはそんなもの一切必要ない。
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カレーライス(プロフ) - 鼎さん» ありがとうございます！ そう言ってくださると、モチベーションが上がって書くのが楽しくなります！ これからもよろしくお願いします！ (2019年11月26日 21時) (
レス) id: 62819c8559 (このIDを非表示/違反報告)
鼎(プロフ) - すっごい面白いです…一気読みしてしまいました…！更新はご自分のペースで無理をなさらない程度に頑張ってください...！ずっと応援してます！ (2019年11月25日 7時) (レス) id: 7b1eca840c (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - ASTEさん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2019年8月16日 12時) (レス) id: 62819c8559 (このIDを非表示/違反報告)
ASTE(プロフ) - めっちゃ好きです！！！更新頑張ってください！！！ (2019年8月15日 19時) (レス) id: 2389d4e467 (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - ツティスさん» 感想を言って頂けて嬉しいです。これからも、龍兎たちをどうぞよろしくお願い致します！ (2019年8月10日 16時) (レス) id: 172c2d6dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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