Dear ～笑顔を忘れない弟へ～ (ページ6)

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涼介「ねぇ、...俺もうサッカー出来ないの？」

慧「治ったらできるよ。」

涼介「僕なんの病気なの？」

慧「涼介の心臓はね？すっごく疲れてるの。少し、休ませてくれーって、でも休ませたら涼介起きれなくなっちゃう。だからここでゆっくり疲れとろうね」

涼介「だから走っちゃダメなの？」

慧「そ、」

涼介「本当にまたサッカーできるよね」

寂しいのか、悲しいのか、

心の整理がつかないのかしゃべり続ける涼介。

サッカーまたできるよね。

その質問に100％「はい」とは言えない。

仮に、移植をしてもその型が合わなければ終わりだし、リハビリには時間がかかる。

循環が悪くて足が動かなくなるかもしれない。

制限された生活に涼介は耐えられるだろうか。

何故こんなに涼介ばかり、

苦しい思いしなきゃいけないんだろう。