検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:70,429 hit

ページ34

雄也side



涼介「雄也兄、なにこれ、ねぇ?なに?なんでだまってるの?」




宏太「お願いします。」



『ドクターヘリエンジンスタート』


涼介「宏太先生も、慧兄?雄也兄?俺は移植に同意してないよ?ねぇ、なんで?教えてよ!」


宏太「これ、つけろ。耳がやられるぞ」


宏太からヘッドホンのようなものをもらい

涼介の、耳にくっつけて自分にもつける。

慧もつけ終わった後、俺を見て、ゆっくり頷いた。

涼介は俺のことを下から睨んでいた。


雄也「涼介。」

涼介「おろして」

雄也「無理だ。」

涼介「俺は承諾してない。」

雄也「涼介。命は例えるなら華だ。いつかは枯れてしまい終わってしまう。それは分かるだろ?侑李君や母さんは、自らの死をもって涼介に、いや俺らに命の重さを教えてくれた。

.


,

.



.


母さんも、親父も、侑李君も

生きたい。生きていたいって思ってたはず

それは涼介が、これから受ける移植の相手も

そしてそのご両親も生きてて欲しいって思ってたはずだ。

その人たちの分まで........生きてくれ。


その命を大切にして欲しい。

たった一度しかない人生を涼介に預けようとしてるんだ。

生きろ。生きてくれ涼介。そして何かを.....成し遂げてくれ...それが俺からのお願いなんだ.......」


気づいたら俺は涙を流していて、

その涙は涼介の頬に落ちた。

慧も静かに涙を流していた。

。→←。



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
252人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:い・ろ・は・す x他1人 | 作成日時:2019年2月27日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。