Dear ～笑顔を忘れない弟へ～ (ページ23)

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雄也「で、でも涼介？頑張ればまた元通りの体に戻れ...「その言葉も！」え？」

涼介「その言葉も、本気で言ってるの？」

薮「涼介くん、心拍上がっちゃうから...」

侑李「涼介...」

涼介「頑張れって何？なにそれ....元の体に戻れるっていう保証は？サッカーできるって言う証拠は？いつまでも生きてられるって言う証拠は？！ﾊｧｯﾊｧ」

薮「涼介君、濃度あげるね、循環よくするから大人しくして？」

涼介「嫌だ！ここで死んでもいい！もうこんな治療やりたくない！！」

慧「わがままを言うな！涼介！皆お前の為に時間を裂いてるんだ！親父や母さんの為にも！涼介には生きててもらわないと！頑張ってもらわないと困るんだよ...頼むっ...命だけは投げ出さないでくれ...」

涼介「なんで？なんでよ....もう頑張ってるよ？俺は...まだ、頑張らなきゃダメなの？ねぇ、...頑張ってってなに？もう頑張ってるよ？」

濃度と循環のせいで

上手く呂律が回らなくなってきた涼介。

キュッと胸をシャツのうえから握った。

慧「苦しい？」

涼介「ごめん、なさい...」

慧「辛かった、よな」

慧は俺の前で優しく涼介を抱きしめた。

涼介の久しぶりに聞いた本音。

こんな言葉を隠してたなんて思ってなかった

兄失格だなって思ったりして？