【煉獄杏寿郎】誰も死なない未来。

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考えろ。

どうすればいい？

斬っても斬っても増える鬼。



「さぁ、どうするのかな？」



ニコニコと笑みを浮かべる鬼に、私は刀を振るった。


「人の命を奪ってきた鬼が笑うな!!」



しかし技を使っていなかったため、弾き飛ばされる。

受け身を取り立ち上がるが、刀に付いた血からまた鬼が複製されそいつに腹を蹴られた。



「ッ!!」



「そんなのおかしいだろう？君だって奪ってきたじゃないか」



「雪の呼吸 参ノ型、夢吹雪」



鬼の言葉を無視して刀を振った。

吹雪が巻き起こり、その内に鬼との間合いを詰める。



「夫である煉獄杏寿郎を助けたいという身勝手な自分の望みのために、元雪柱を殺した」


「違う！殺したのはお前ら鬼だ!!ふざけたことを言わないで!!!」


「そうかな？君が転生しなかったら、彼はまだ生きてたよ」



腸が煮えくり返る。

何故こいつらはそうなんだ。


責任転換をし、罪を相手に押し付ける。


なんと醜い生き物なんだ。


こいつらが殺したのに。


こいつらが奪ったのに。





「雪の呼吸 "零"ノ型」


刀を両手で握りしめる。

身体を大きく回転させる。





「雪風の陣(せっぷうのじん)」




「!!」



身体中の憎しみが、力に変わる。

肺が今までにない程沢山の酸素を取り込む。





私を中心に、豪雪が渦巻いた。







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【大正コソコソ噂話】

今回出てきた【零ノ型】は、夢主が師匠から教わった型ではありません。
憎しみで身体を支配されたときに繰り出すことのできる、夢主オリジナルの型です。

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