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「全集中の常中ができるようだな！感心感心！」
「よく頑張りましたね、竈門くん」
「煉獄さん…Aさん…」
腹から血を流しながら床に横たわる竈門くんの顔を、杏寿郎と共に覗き込んだ。
「常中は柱への第一歩だからな！柱までは一万歩あるかもしれないがな!!」
一万歩…
私でも柱になれたのだから、竈門くんなら後五千歩くらいでなれるような気がする。
そんなことを考えながら、彼の横にしゃがみ込む。
竈門くんが、小さく口を開いた。
「頑張ります………禰豆子たちは………」
「無事だ！乗客と共に外に出た！」
少しほっとしたような表情になる竈門くんの頬に、そっと手を添える。
驚いたようにこちらに視線を向ける竈門くんを、真っ直ぐに見つめた。
「腹部から出血をしている…もっと集中して呼吸の精度を上げてください。全身の隅々まで神経を行き渡らせて」
「ハァ、ハァ」
「血管があります、破れた血管が………もっと集中しましょう」
懸命に呼吸をする竈門くんに、はっきりとした声で声をかける。
ドクン、と彼の脈が波打つのを感じた。
「そこです、そこで止血をしてください」
「ふはッ！ハァ、ハァ、」
「うむ、上手く止血できたな！呼吸を極めれば、様々なことができるようになる！…なんてことが起こる訳ではないが、昨日の自分より確実に強くなれる！」
ニコリと笑顔になる杏寿郎につられ、私も笑みを浮かべる。
炭治郎は、「はい……」と小さく頷いた。
「皆無事だ！怪我人は多いが、命に別状はない！」
「竈門くんはもう無理せず＿＿＿」
そう言いかけた瞬間、ドォォォンと大きな音がなる。
三人で外へ出ると、砂埃の中から、"奴"が現れた。
その恐ろしい気配に、背筋に悪寒が走る。
不敵な笑みを称えたその鬼は、真っ直ぐに杏寿郎を見ていた。
こいつが、杏寿郎を殺した鬼＿＿＿
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フェイタン - すーーーっごくよかったです！！(泣) ありがとうございましたーー！！！！ (2019年12月7日 23時) (
レス) id: 45eedb7288 (このIDを非表示/違反報告)
煉獄さんの嫁になりたい(プロフ) - どうしてくれるんですか……バスタオルがびしょ濡れなんですけど！私を脱水症状にさせる気ですか！最高でした有難うございます！ (2019年11月13日 16時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 凄く面白かったです！ありがとうございます！他作品も頑張って下さい！ (2019年11月3日 19時) (レス) id: 96dd58bc45 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - 眞孤さん» コメントありがとうございます！私も師匠大好きなのでとっても嬉しいです！ (2019年10月29日 19時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
眞孤(プロフ) - 今日見つけて一気に読んでしまいました…！とっても面白かったです！特に師匠が好きでした…オリジナルで書けるなんてすごいです！( ´艸｀)とっても素敵な作品をありがとうございました！ (2019年10月28日 2時) (レス) id: 38cda14dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーた
x他1人 | 作成日時：2019年10月12日 13時
