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そして時は過ぎ、半年に一度の柱合会議の日がやってきた。
淡い青の羽織が見えて、思わずその後ろ姿に駆け寄る。
「雪園!久しいな!」
そう声をかければ、彼女はこちらを振り返り僅かに目を見開いた。
そして少し寂しげな、優しい笑みを浮かべる。
「煉獄さん、お久しぶりです。柱になったんですね」
「あぁ!…身体の調子はどうだ!」
「お陰様で良くなりました。ありがとうございます」
彼女と言葉を交わしながら、お館様の庭へと歩く。
何故だろうか…
雪園と話していると、心が安らぐ。
そして何処か、懐かしく感じる。
「煉獄さん」
一度、彼女ははたりと歩を止めた。
名前を呼ばれ、後ろを振り向く。
「なんだ!」
「柱合会議の後…良かったら、お茶でもどうですか?」
ほんのりと頬を赤らめる雪園は、小さく首を傾げた。
その仕草が可愛らしく、思わず見入ってしまう。
「…勿論だ!」
俺がそう言えば、彼女は少しほっとしたように再び歩き始めた。
藤の花に囲まれたお館様の屋敷は、とても美しく。
儚げな雰囲気を出すAに、とても似合っていた。
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フェイタン - すーーーっごくよかったです!!(泣) ありがとうございましたーー!!!! (2019年12月7日 23時) (レス) id: 45eedb7288 (このIDを非表示/違反報告)
煉獄さんの嫁になりたい(プロフ) - どうしてくれるんですか……バスタオルがびしょ濡れなんですけど!私を脱水症状にさせる気ですか!最高でした有難うございます! (2019年11月13日 16時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 凄く面白かったです!ありがとうございます!他作品も頑張って下さい! (2019年11月3日 19時) (レス) id: 96dd58bc45 (このIDを非表示/違反報告)
みーた(プロフ) - 眞孤さん» コメントありがとうございます!私も師匠大好きなのでとっても嬉しいです! (2019年10月29日 19時) (レス) id: 8487e33076 (このIDを非表示/違反報告)
眞孤(プロフ) - 今日見つけて一気に読んでしまいました…!とっても面白かったです!特に師匠が好きでした…オリジナルで書けるなんてすごいです!( ´艸`)とっても素敵な作品をありがとうございました! (2019年10月28日 2時) (レス) id: 38cda14dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年10月12日 13時