99話 ページ50
これ以上はなにも聞こえなかった…
私、もう自分自身がわからなくなったみたいで…
天馬「…！」
天馬君と一瞬目があったけど、そっぽ向いた。
我がかえったようで、SARUの言葉が聞こえた。
SARU「違う…
僕達は特別なんだ！友達なんかじゃない！僕達は組織であり、同士なんだ！」
天馬「力があってもなくても、同じ人間だろ⁉」
SARU「違う！僕達は特別なんだ！」
フェイ「SARU…」
そう…
私はあの日からずっと、この気持ちがほしかったのかもしれない…
胸のなかに響いてるこの気持ち…
でももう、戻れないの…
私は戻ることは許されない…！
ピィー！
実況「さあ、残り時間もあとわずか！勝利を治めるのはザ・ラグーンか⁉クロノストームか⁉」
SARU「ザ・ラグーンは、特別な力を持つもの同士、深く繋がってるんだ！力によって結ばれた固い絆だ！お前達に負けるはずがない！」
許されない…
もう許されないんだよ…
天馬「そんなの、本当の絆じゃないよ！」
SARU「お前ごときに何がわかる！僕たちは、特別なんだ！」
天馬君のスライディングでボールは線を越した。
ピー！
メイアとギリスはSARUの元にいった。
私も…
SARU「こうなったら、力を出し切る！僕たちが持つすべての力を！いいな？」
でもそれじゃあ、皆が…
ギリス「危険すぎないか？」
メイア「私達の体がもつかしら？」
SARU「やるんだ。A、君は化身を出すんだ。」
SARUの命令なら、仕方ない…
A「ええ。」
もう誰の元にも、帰ることなどできない…
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作者名：レイ | 作成日時：2018年2月15日 21時
