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「ん…ぅ…？
ここ、は……、いたっ、…ったぁ……」
痛み腫れ上がっている瞼に手を置くと微かに血液が指に付着した。
「どこ…？
Aさん…？
Aさん！おるのであれば返事を！
Aさん！！」
光が照らされる空を見上げ叫んだがその声が穴蔵から抜けることはなくこの穴蔵の中を反響し、そのうち消えていった。
最終手段の口笛を吹くが、その音色も穴蔵の中を漂い消えてしまった。
一度目を瞑り、冷静になり周りを見渡してみると真っ赤に染まった大きな桜の木が立っていた。
近くに池もありそばに近寄るとその木の根にいたのは同胞達の亡骸だった。
全てを吸い尽くされてしまったのか骨と髪の毛だけが残っていた。
「う、そ……、どうして！」
池の中にじゃぶじゃぶと音を立てながら走り側に近寄った。
亡骸の近くに寄ると、よくみてみればその木の根に巻き付かれているような形で皆水の中に沈められていた。
「ぁ……、そ、んな…」
気づいた時にはもう遅かった。
水飛沫が顔に飛び散りその瞬間額の傷口に当たり血が混ざった水が池へと落ちた。
水の中を走り、さっきまでいた場所に戻ろうとするが、血の反応を確認した血桜の枝は岩子の四肢を掴み腹回りにも巻き付かせ体に枝を突き立て血を吸収し始めた。
「ぁ、あああああ！！！」
助けて、
助けて…
「A…さ……、あな…、た」
最後の力を振り絞り、指を口元に近づけ、最後に一吹き。
「 ﾋﾟｨ- 」
ああ、呼んでも
来ない、じゃない……
薄れゆく意識の中、
希望は捨てず、きっと、遠いだけ、
来てくれる、絶対に来てくれる。
そう思いながら意識は無くなっていった。
こんなことに巻き込まれているとも知らず、その頃の2人は…
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わーい - ひあのさん» 返信遅くなり誠に申し訳ありません。ありがとうございます！早く完結できるよう頑張ります！ (12月13日 8時) (
レス) id: caa96760da (このIDを非表示/違反報告)
ひあの(プロフ) - めっちゃめっちゃ面白いです！！更新楽しみにしています！！！！ (12月8日 7時) (レス) @page4 id: 426f9a3d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わーい | 作成日時：2023年12月7日 8時
