とある鴉天狗の話 2 ページ45
『ああ、ならよかったです』
Aは呼んだ妖怪に礼を言い帰るよう伝えたのか、手を振っていた。が、その妖怪は帰らないのかAは困った表情を浮かべていた。
『%8…4=209＊3×…！349々13、|」=＊〆☆#○々』
水木「どうしたんだよ」
『嗚呼、いえ…、そっちに行くならお駄賃やるからって…』
水木「ありがたくもらえば？」
『年下からもらうほど私も稼ぎがないわけではないですから…
あ、ならば』
そう言うとAは指をパチン。と鳴らした。
もう一度強風が起き、砂が入らないよう目を瞑った。
収まり、目を開けるとそこにいたのは黒い翼を持つ鴉天狗がいた。
『こいつは大天狗の息子の黒鴉』
黒鴉「お初目お目にかかります！水木殿」
水木「な、は、はぁ…」
『水木さんに渡してくれよ。
俺はそれ受け取れない』
黒鴉「ですか、こちら大天狗様が！」
『俺はいらねぇって言ったろ？
あの人だってそれを知りつつお前に持たせたんだから。
…俺が誰に渡したってあの人が知りはしない』
水木「…受け取ってやれよ、」
『……いえ、やはり私は受け取れない。
黒鴉、次何か手土産持ってきたら二度とお前を呼ばないからな』
黒鴉「そ、そんな！」
『わかったらさっさとそれを水木に渡して帰るんだ。
さっきの事大天狗にも伝えてくれ。』
黒鴉「大天狗様はA殿が何も受け取らないからとおっしゃって今回お持ちしたんです！」
水木「も、もうその辺に…」
黒鴉「A殿が幽霊族の跡継ぎを護ったと！だから！」
『……だったら尚更、受け取れない』
ガンッ！と音を立て扉を閉めたAの表情は暗くて何も見えなかった。
どんな顔をしていた、どんな顔を、
悲しみ？怒り？それともなんだ？
あいつの表情、俺は何一つ知らない。
知ることすらも許されないのか？
黒鴉「…怒って、しまった…」
水木「…まあ、あれなら数日でなおるさ。
あ、それと今日一日空いてるか？」
黒鴉「ええ…A殿の指示が最優先ですので」
水木「なら、今日1日付き合えよ。
外でちょっと待っててくれ。」
バタバタと家の中が少し騒がしくなら、また静かになると戻ってきた水木の腕の中にいたのはもう元気に起きている鬼太郎と目玉親父の姿だった。
水木「今日はあいつと俺2人っきりにさせてくれ」
目玉親父「待て、水木！」
水木「黙ってろ、なんとかするから」
目玉親父「違う！違うんじゃ、Aは！」
水木「…大丈夫、だから黒鴉さんと少し外で遊んできてくれ」
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わーい - ひあのさん» 返信遅くなり誠に申し訳ありません。ありがとうございます！早く完結できるよう頑張ります！ (12月13日 8時) (
レス) id: caa96760da (このIDを非表示/違反報告)
ひあの(プロフ) - めっちゃめっちゃ面白いです！！更新楽しみにしています！！！！ (12月8日 7時) (レス) @page4 id: 426f9a3d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わーい | 作成日時：2023年12月7日 8時
