とある家族の話 7 ページ35
あれから食費をかけたくないとのことで、鬼太郎のミルクが終わった後の離乳食は鴉天狗の使えない翼の肉を使い凌いできた。
羽を全てむしり取り、鬼太郎用の掛け布団にすると喜太郎は暖かいと喜んでいた。
水木も、鬼太郎もいない日に全ての肉を剥ぎ落としてもらい、冷凍保存しておいた。
まあ、肉を食べても半鴉天狗にすらならないと思うし、まあ強いて言うなら鴉たちに好かれやすくなることぐらいの副作用しかないとのことであげることにした。
全て食場終えた頃には、きゃっきゃと嬉しそうに近寄ってくる鴉と一緒に墓場で遊んでいた。
友達が少ない鬼太郎にとって今回肉をあげたことは間違いではなかったと思ってしまった。
狂骨の影響か、よくわからないが人間に危害を加える妖怪が増えてきたと親父さんから聞かされた。
水木だけに稼がせるわけにもいかず、妖怪退治をしながら資金のやりくりをしてきたが、無傷で帰ってこれるほどの依頼ばかりではなかった。
片腕が吹っ飛んだこともあるし、臓器がぶちまけられたこともあった。
途中、同じ職業なのか、蒼坊主と言うさすらいの旅人に出会った。
妖怪を封印している箇所を全国足で歩いて見回っているらしい。が、ちょうど迷子になっていたところを出会った。
一度ボロボロにされた妖怪を封印し、助けられた事もある。
お礼をしたいと伝えたが、まずは体を治療しないとと言われ病院に運ばれそうになったが断り、自力で帰るから。と伝え逃げるようにその男から去っていった。
後日、その男の元に手紙を出し、あの日のお礼と謝罪、
そして迷子以外の事で何か助けが必要な時は大声で自分の名前を呼んでくれ。と伝えた。
ボロボロになって帰ると、毎回水木は家にいた。
きっと旦那様が水木に早く帰ってきてくれとか言っているんだろう。
血だらけで廊下を汚しながら洗面所にそのまま向かった。
薬用の薬を湯船に流し入れ、その中に入った。
水木「おい、」
扉が開くと、そこには毎度言ってるだろ。と言わんばかりの形相をしていた。
水木「俺になんで頼まない」
『……』
水木「俺の中にあるんだろ？
あの目玉から聞いた。
治療できる力を持ってるなら俺を使えよ」
『……これは、私めの失態ですから
誰かに治療されちゃあ、私めはそれを覚えもっと酷い状態でここに帰ってきてしまうかもしれません』
水木「……確かにな、一理ある」
『…それに、その加護は
今のあなたでは他者には使えません』
水木「…どうやったら、使える」
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わーい - ひあのさん» 返信遅くなり誠に申し訳ありません。ありがとうございます！早く完結できるよう頑張ります！ (12月13日 8時) (
レス) id: caa96760da (このIDを非表示/違反報告)
ひあの(プロフ) - めっちゃめっちゃ面白いです！！更新楽しみにしています！！！！ (12月8日 7時) (レス) @page4 id: 426f9a3d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わーい | 作成日時：2023年12月7日 8時
