とある話 24 ページ26
ゲゲ郎「わかっておる」
『いやだ…俺も、旦那様、
俺、貴方様も守らないと』
ボロボロと子供のように泣き出した涙をゲゲ郎は手で拭うと目を細めた。
ゲゲ郎「…A」
愛しいやつの名を呼ぶような、そんな雰囲気を出していた。
『いやだ、言わないでください
俺はお二方を守ると！あの日！！』
ゲゲ郎「なぁに、すぐ戻るから待っててくれ。
稚児を最初に抱きしめるのはわしなんじゃから」
わがままな子供を抱きしめると耳元で命を出された。
“妻と水木を守っておくれ”
『嫌だ、なんで、俺、俺、俺は！！』
ゲゲ郎「お主を恨んではおらぬよ、逆に感謝しておる。
わしの、唯一の友の死後を信頼できる奴に任せられたのじゃから。
…だからのぉ、自分自身を責めないでくれ。
わしは、嬉しかった。そして妻も、喜んでおる。
こうなってしまったのは、わしが油断していたから。
…2人だけで乗り込む決断をしてしまったからじゃ
これは、Aのせいでなったわけではない。
…わしのせいじゃ。わしのせいじゃから、自分の尻拭いは自分でする。」
『嫌だ！旦那様！
旦那様！！』
口先では嫌だと言っても、体は正直だ。
主人の命令に従ってしまうこの体にイラついている。
ゲゲ郎「水木 妻を、Aを、任せた」
水木「戻ってこいよ」
ゲゲ郎「…はよ行け」
『う、うぅ、あぁあああ！！』
走り出すと、水木たちの前を行き邪魔な岩や瓦礫を羽根から作り出した剣を使い坂下に切り落とした。
泣きながら走り、襲ってくる大量の狂骨を切り裂き、切り落とし、後ろの2人に攻撃しないように2人の姿を消しながら、自分自身に集中するように目立たせた。
その結果2人が怪我することなく、終わったが
出てきた穴蔵から大量の狂骨が現れた。
きっと、ずっと溜まりに溜まった狂骨の元凶の杭を引き抜いたんだ。
本来であれば、俺がやるべきはずだった、使命なのに。
『うっ、うう…、旦那、様…旦那様ぁ、！
お前らのせいで、俺のせいで、旦那様が…！！
旦那様がぁあ！！』
水木「A…」
翼手裏剣を使い狂骨を徐々に倒し始めたが、数が多い。
徐々に囲まれ始め逃げ道がなくなり、逃げるのは諦めた。
『……貴方に、これを預けます。
ここを突っ切ってください。きっと気付かれないけど爪が刺さったり切られたりするから、祈れば傷は治ります。
大天狗の血を継ぐものが持っている、大天狗の、いいや俺からのプレゼント』
それは、治癒力の要とも言われる天狗の加護。
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わーい - ひあのさん» 返信遅くなり誠に申し訳ありません。ありがとうございます！早く完結できるよう頑張ります！ (12月13日 8時) (
レス) id: caa96760da (このIDを非表示/違反報告)
ひあの(プロフ) - めっちゃめっちゃ面白いです！！更新楽しみにしています！！！！ (12月8日 7時) (レス) @page4 id: 426f9a3d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わーい | 作成日時：2023年12月7日 8時
