とある話 23 ページ25
突如、狂骨の瞳の色が赤く染まるとAの目の前まで来ていた狂骨は一時停止したかのように止まると方向転換し時貞の方に向かったいた。
後ろで何やら光り輝く光が見え、振り向くと幽霊族の亡骸の髪の毛が伸び始め、あの組紐がちゃんちゃんこに変化していた。
なんともまあ、亡骸達は珍しいものを、高価なものを作ってくれた。
俺のやることはもうないのか、
ああ、まだあるか？
あるか、この狂骨が消えたとしても、
まだ狂骨は、たくさん残っている
それを、殺さないと
俺は、この体を捨ててまで、2人を、いや、4人を救わないと…
旦那様、ああ、お美しいお姿。
いつまでも、隣で、ずっとお側で、
奥様と、楽しく、幸せに
暮らしているお姿を、
ずっと、ずっと、
『 見たかったなぁ…』
そう、みたかった
ずっとこの景色を
ずっと、ずっと。
人間はやはり嫌いだ。
わがままだし、自分勝手だし、後先考えない。
自分の私利私欲しか考えない。
それでも、それでもやっぱり、
全員がそうじゃないって、思ってしまう。
だから俺にこんな決断をさせてしまう。
父さん、俺はきっとそういう選択をして死んだのでしょう。
でも、俺後悔とかしないと思う
お二人を守らず亡くなる。そんな結末じゃなくてよかったって心の底から思ってる。
崩壊が始まっている穴蔵を脱出しようとゲゲ郎は水木に岩子を抱かせちゃんちゃんこを水木の肩にかけた。
ゲゲ郎「A！」
血が足りない、治らない、
こんな体じゃ、旦那様に心配かけてしまう。
必死こいて血を探した。
あったのはあの龍の口から流れ落ちてたまりに溜まっていた血の池。
それを掴み、全て飲み込んだ。
ゲゲ郎「なにをやっておる！A！」
『旦那様、ここは私めに、俺に、任せてください』
ゲゲ郎「……」
みるみるうちに塞がらなかった傷跡が埋まり始めたが、左翼が持ち上がることはなかった。
『私めは、鴉天狗としてはもう生きていけません。
ですが、奥様と旦那様の役に立って死にたいです』
ゲゲ郎「やめろ、」
『旦那様、私めを殺す指示を』
ゲゲ郎「わしの子供が生まれる時代じゃぞ！！」
両肩を掴まれると、みしりと骨が軋む音が聞こえた。
ゲゲ郎「こんな時代になった、鴉天狗との役目ができなくとも、お主には水木の死後を任せた
それを忘れたとは言わせない」
『……嘘だ、俺、俺…まさか、俺選択間違えた…
旦那様が喜ぶと思って』
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わーい - ひあのさん» 返信遅くなり誠に申し訳ありません。ありがとうございます！早く完結できるよう頑張ります！ (12月13日 8時) (
レス) id: caa96760da (このIDを非表示/違反報告)
ひあの(プロフ) - めっちゃめっちゃ面白いです！！更新楽しみにしています！！！！ (12月8日 7時) (レス) @page4 id: 426f9a3d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わーい | 作成日時：2023年12月7日 8時
