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とある話 14 ページ16

洋風な建物に呼び出され、姿を消し上空から見下ろしその光景を眺めていた

車椅子に乗り、やってきた男は孝三と言っていた。

あの禁域に入って、心を壊されたと

2人の会話はよく聞こえないが、何やら旦那様は床に散らばった紙を見てその男の胸ぐらを掴み馬乗りになっていた。

止めなければ、と思ったが
呼ばれてもいないのでそのままじっと観察していると、何やら嫌な気配を感じた

すぐにもっと上空に逃げ込み、雲の上からその景色を眺めた

あの嫌な感じは、あの女子と同じ気配


怨 と声と共に現れたのは狂骨だった。

あの禁域にいた、化け物

何故あの禁域からここまでこれたのか、
きっとその骸骨のおかげだろう。

『…参ったな、旦那様が連れていかれる』

狂骨に食べられ、吐き出された頃には旦那様の体は狂骨の呪いに蝕まれ力が出ない状態にさせられていた
呼ばれてもいないため、助けにはいかなかった

狂骨がいなくなってから少し下降し、見下ろした。

『…札、水木様は何も危害は与えられていないな、』

なら良い、そう旦那様も言うだろう

今旦那様の中での優先順位は奥様、その次に水木様だから


巨大な男に担がれ、最初の事件が起きたあの社に連れていかれると、旦那様は一方的に暴力を受け始めた。

助けに行きたかった。
でも呼ばれなかった
だから拳を握り締め我慢した。

血が滲み、地面を汚した。

『……だから人間は…!』

大っ嫌いなんだ。

旦那様方幽霊族を奴 隷と思っている
人間が好き勝手して良いと思っている
とても不愉快だ、こう言う人間こそ、無間地獄に堕ちてほしい。

『あ』

考え事をしていると水木は頭を殴られ気絶していた。

すぐに駆け寄り、肩に担がれたその先に傷口に触れ直してやった。

八代の中に入れられ、ベットに両手足を繋がれた旦那様の手すりにカラスに変化しついていった


エレベーターを降り、扉を開ける簡易ベットの上に皺くちゃな人間がたくさん並んでいた


『……これ、人間だ』


実験台に使われていたのだろう、説明を1からしてくれた。

ここに奥様はいなさそうだ。

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わーい - ひあのさん» 返信遅くなり誠に申し訳ありません。ありがとうございます!早く完結できるよう頑張ります! (12月13日 8時) (レス) id: caa96760da (このIDを非表示/違反報告)
ひあの(プロフ) - めっちゃめっちゃ面白いです!!更新楽しみにしています!!!! (12月8日 7時) (レス) @page4 id: 426f9a3d0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わーい | 作成日時:2023年12月7日 8時

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