とある話 12 ページ14
『…離れます、少し奥の方探してきます』
そうゲゲ郎に伝えると飛んで奥の山の方に向かっていった。
後から聞いた話だが、あの人間が世話係に任命されて、座敷牢に監 禁されていたがあの人間が出してやると嘘つき逆に座敷牢の中に入れてやり、脱走したら思いっきり面白い顔をして必死こいて探しにきたと聞いたときには、その時酔っ払っていたため爆笑してやった。
久しぶりに指笛の音を聴いた
丸一日探していたからなのか、すぐに駆けつけたとき旦那様は頭を撫でてくれた。
ゲゲ郎「戻ってこないから何かあったかと思ったんじゃが、無事そうじゃのぉ。
今から禁域に向かうぞ」
羽根を羽ばたかせ、風を起こし小舟を禁域の方に向かわせた
その姿をあの男は見ていたのか遠くから声が聞こえた。
そんな声も無視し、禁域の中に足を踏み入れた。
『人間がついてきております』
ゲゲ郎「まあ、平気じゃろ」
『……やはり、濃いですね』
ゲゲ郎「ああ、呪いが溜まっておる。
解放しないと、この村はそのうち崩壊するぞ」
『…逆に、この呪いを溜めているのでは？』
ゲゲ郎「…そんなことする意味がわからぬ」
『私めも同意見でございます。
呪いを貯めるなど、
…貯める？』
ゲゲ郎「何か、わかったのか」
『…先ほど、狂骨らしき気配を感じました
もしかしたら、』
ゲゲ郎「それは、ありえるのぉ」
もっと森の奥に進むと、すでにそこにいたのは頭を抱えながら鼻血を出している人間の姿だった
自分たちでももうすでに頭痛がすると言うのに、普通の生身の人間がいてしまっては、心が壊れてしまう。
名を呼ばれすぐに飛びその男を助けだした。
旦那様は組紐やゲタを使い追いかけてくる凶暴な妖怪を追い払ってくれていた。
『呪いから体の中に入り込んでます』
ゲゲ郎「なに、此奴には此奴の加護がついておる
取り憑かれる事はこの加護がなんとかしてくれるじゃろ」
急いでネズミがいる方の船に飛びなった瞬間エンジンがついているのか、ものすごい勢いで岸辺へと向かってくれた
下を向くとかっぱの皿が見えた。
岸辺につき、かっぱ達にお礼を言い男が目覚めるのを待った。
目覚めた瞬間、また新しい被害者が出たと噂を聞いた。
すぐにその場所に向かうと、高い高い家の上に人が突き刺さり死んでいた。
鴉はうまそうな目玉を咥え飛んで行った。
『…酷いな』
水木は木の影に移動すると耐えきれなかったのか吐き出した。
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わーい - ひあのさん» 返信遅くなり誠に申し訳ありません。ありがとうございます！早く完結できるよう頑張ります！ (12月13日 8時) (
レス) id: caa96760da (このIDを非表示/違反報告)
ひあの(プロフ) - めっちゃめっちゃ面白いです！！更新楽しみにしています！！！！ (12月8日 7時) (レス) @page4 id: 426f9a3d0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わーい | 作成日時：2023年12月7日 8時
