趣味は盗撮です。【暗殺教室】２ (ページ12)

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「だがよ、操られる相手ぐらいは選びてぇ。

奴等はこりごりだ。賞金持って行かれんのもやっぱり気に入らねえ｣

「だからカルマ！テメーが俺を操って見せろや。

その狡猾なオツムで俺に作戦与えてみろ!!カンペキに実行してあそこにいるのを助けてやらァ!!」

これが彼なりの謝罪なのかもしれないな。
そう思うと微笑ましくなる。

「いいけど、実行できんの俺の作戦？死ぬかもよ」

「やってやンよ。こちとら実績持ってる実行犯だぜ」

どんな作戦考えるのかなと他人事でいると、
悪魔くんが笑顔で爆弾発言をする。

｢思いついた！原さんは助けずに放っとこう!!｣

｢おいカルマふざけてんのか？

原が1番危ねーだろうが!!ふとましいから身動き取れねーしヘヴィだから枝も折れそうだ!!｣

めっちゃ言うじゃん。

｢寺坂さぁ、昨日と同じシャツ着てんだろ。同じとこにシミあるし｣

｢ズボラだよなー。やっぱお前悪だくみ向いてないわ｣

｢あァ!?｣

｢でもな、頭はバカでも体力と実行力持ってるからお前を軸に作戦立てるの面白いんだ。

俺を信じて動いてよ。悪いようにはならないから｣

ボタンを取りながら笑顔で言う悪魔くん。
彼が笑顔だとだいぶ怖い。

やがて寺坂くんがなりパイセンにタイマンはれと正々堂々と言う。

さすがにまずいのではと思った様子の子犬くんが声を上げた。

「いいんだよ、あのシロは俺たち生徒を殺すのが目的じゃない。

生きているからこそ殺せんせーの集中力を削げるんだ。

原さんも一見危険だけど、イトナの攻撃の的になることはない」

「だから寺坂にも言っといたよ。気絶する程度の触手は喰らうけど、逆に言えばスピードもパワーもその程度。

死ぬ気で食らいつけって」

柄にもなくヒヤヒヤしていると、
服を取ったなりパイセンはくしゃみをした。

なるほど、そゆこと。
洗ってないシャツに今回は感謝。

その一瞬の隙で原さんを助けた殺せんせー。

「吉田！村松！でけぇの頼むぜ！」

二人はなにかを察したようで動き出した。
他のみんなも悪魔君の合図で降りていく。