趣味は盗撮です。【暗殺教室】２ (ページ11)

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翌日の放課後、プールに向かっていた。

昼食時に現れた寺坂くんが殺せんせーを殺すと、
みんなの前で宣言したからだ。

私たちにも手伝えと言っていたが、
彼の横暴さにみんな戸惑いや不満を隠せていないようだった。

殺せんせーが鼻水を流しながら行きましょうと言うため仕方なく、と言った具合だ。

『(悪魔くんは行かないのか)』

あのまま教室にいるつもりなのかもな。
ま、そんなん彼の自由だけど。

プールに着くとみんなに広がって、
水に浸かるように指示を出す寺坂くん。

『(日陰にいようかな…)』

寺坂くんは殺せんせーに銃を構え会話をしているようだが、
端にいるため全く聞こえない。

眠いなと思いながら程よい水の冷たさに浸っていると、
突如寒いという感覚に陥る。

『!?』

眠気で頭が働いていなかったこともプラスして、
まさに流されるまま。

強い流れに逆らうことも出来ずに苦しみに包まれると、
先生の触手によって助けられる。

少し岩にぶつかったか。
ま、こんくらいなら大丈夫だな。

「大丈夫か!?」

『うん。どもども』

マエイケくんが手を差し伸べてくれたことに
お礼を言いながら立ち上がる。

みんなが集まっているところに行くと、
無事なようでほっと息を吐く。

安心したのも一瞬で、
崖の下では先生がなりパイセンと戦っている。

「あの程度の水のハンデはなんとかなるんじゃ？」

「水だけのせいじゃねぇ。力を発揮できねぇのはお前らを助けたからだ。

見ろ、タコの頭上」

見ると原さんことスミちゃんが木に捕まっていて、
今にも落ちそうな状態だった。

「あいつヘビーで太ましいからあぶねーぞ」

「助けないと！」

「どうやって…」

クラスの1人が操られていることに気付いたようで、
寺坂くんに操られてたのかよと聞く。

意外にもあっさり寺坂くんはその質問に答える。
いや、あっさりというよりは自分を嘲笑うように。

「あぁ、そうだよ。目標もビジョンもねぇ短絡的な奴は頭の良い奴に操られる運命なんだよ」