【実況者】リアル人狼ゲーム【歌い手】 (ページ13)

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第12話ページ13

Aside

カイさんが亡くなってから一日が経った
リビングに館の全員が集まれば人狼会議が始まる

私は早く起きたみたいで、同じ部屋のお兄ちゃんもまふも、まだ起きていない

先にリビングへ行こうかな

リビングに行くと先にセンラさんが居た

セ「あ、おはようAちゃん、起きるの早いな～」

『おはよう、そんなことないよ』

寝ぼけているのか、いつもより少しおっとりとした口調のセンラさん

セ「あ、そういえばさ、Aちゃんは役職なんなん？」

『ん？私は普通の村人だよ？急にどうしたの？』

急に私の役職を聞いてくるから、私も答えてから聞き返す

セ「あ～…Aちゃんには、特別に教えて上げるわ、他の人よりちょっと信用してるから」

耳貸して？と言って私の耳に自分の口を近付けるセンラさん

辺りをキョロキョロと見回してセンラさんは開きかけていた口を一旦閉じて、リビングの入り口のドアに目を向けて口を開いた

セ「何してるんです？そらるさん、盗み聞きとか、趣味悪いですね～」

センラさんがちょっと嫌味のある言い方をして、ドアの後ろに身を隠したお兄ちゃんに話しかけた

そ「あ～ごめんごめん、ちょっと気になったからさ～……何話そうとしてたの？」

セ「え？そらるさんには関係ないですよ、ていうか関係あっても盗み聞きするような人には、話したないですよ？」

そ「は？」

私を間に挟んで勝手に口喧嘩を繰り広げているセンラさんとお兄ちゃん
私を挟んでしないで欲しい、耳が痛い

『ほら、二人とも喧嘩しないで！仲良くしよ？』

そう言うと二人とも静かになった

セ「じゃあ廊下で言うわ、来て？」

センラさんが私の腕を引いて歩いていく

『ね、さっき言おうとしてたのって何？』

セ「ちょっと待って、今言うから」

唇の前に人指し指を立てて私を静かにさせる
また辺りをキョロキョロと見回して口を開く

セ「俺さ、実は占い師なんよね、けど、占い師って人狼にバレたら、殺されると思って、誰にも言えてないねん…」

センラさんは小声でそう伝えてきた

『あ～…確かにね、人狼にバレるのは怖いよね…あ、そういえば、誰を占ったの？』

セ「キヨさんを占って、ナイトって出てきたよ」

ナイト…守る人！？じゃあ、キヨが死んじゃったら誰も守れなくなるの？それは何とか阻止しないと…

『キヨがナイト！？じゃあ、ちゃんと守らないと！』

セ「そうやね！二人で守ろ！」

二人でそんなことを話していたら、結構時間が経ってたみたいで、リビングから声が聞こえてくるから戻る事にした