【実況者】リアル人狼ゲーム【歌い手】 (ページ2)

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第1話ページ2

Aside

『へ…？お、母さ、ん…？』

目の前には赤い液体を体から流して、床に倒れているお母さん

何が起きているのかわからない…

『ねぇ…！起きてよ！お母さん…！どうしちゃったの！？』

何度声をかけても、ピクリとも動かない

？「どうした…？A」

『お兄ちゃん…！お母さんが！お母さんがっ！』

そ「母さんがどうした？」

お兄ちゃんが私を退かして覗く

そ「……母さん…？」

『お兄ちゃん…お母さんが…ねぇ！早く病院に連れて行こう！？そしたら…』

私がお母さんの体を抱えて歩こうとしたら、お兄ちゃんが私を止めた

『お兄ちゃん！？何するの！？お母さんが…お母さんが死んじゃう…！！』

そ「…これだけ大量に血が出てるんだ…もう、息もしてない…病院に連れて行っても、俺らが途中で危ないだけだ」

そんなことを言って私の腕を引っ張るお兄ちゃん

どうして？病院に行けば助かる可能性はあるのに…！

『やめて！離して！お母さんを殺す気！？』

そ「違う！母さんはもう死んでるんだ！俺達も早く逃げないと、人狼に食われるぞ！！」

普段あまり大きな声を出さないお兄ちゃんがこんなに大きな声を出すなんて、
相当お兄ちゃんも混乱しているんだろう

でも、私も混乱していてお兄ちゃんが何を考えているのかさっぱり分からない

その内にも、お兄ちゃんは私を引っ張って行く

『いや！！お母さん！お母さん！！』

そ「あぁもう！」

そう言い、お兄ちゃんは私を軽々と持ち上げてそのまま家を出て走り出した

そ「ちゃんと掴まっとけ！」

『お母さん！！お母さん…！ぅ、ぅう…何で…？何で！？あぁ…』

頭の中は真っ白、もう何がなんだか分かんなくて、ただ泣くしか出来なかった

そして、気付いたらどんどんと意識が遠くなっていた