【wrwrd】天使魚《ｷﾐ》の手で主役救え２【異種族パロ】

紫の墓守と水の狗 １ ページ10

朝の騒動から一段落が着いた頃。




「ああ、そうだ。お父さん明日から海外に出張してくるから。」


こんな状況で家を留守にするのは少し不安なんだけどね、とへらり笑う。




「出張？」


兄が聞く。



「そう。彼らの仲間と思われる異種族の反応が海外にあったからね。さすがに娘に海外までは任せられないよ。
私が留守にしている間は、理人が長男として皆を守るんだよ。」



「…わかった。」


力強く頷く。


ファミコンを自称するだけあって家族大好きだから問題は無いと思う。




「にしても、どこ行ってくるの？」



「ナイショ。壮太もちゃんと皆に優しくしてあげるんだよ。」



「いっつもしてるでしょ。お土産は美味しいお菓子がいいな！」



「はいはい。」



弟もなんだかんだいい子だから大丈夫のはず。





私が一番心配なのは……







「パパさん居らん間グルッペンが何するかわからんし俺を部屋に置いとこ？な？」



「何言うてんねんゾム！お前は比喩やなく狼やんけこのエ□小僧！！」



「俺だって本人の許可無く夜這いなんてしないゾ！というか俺よりも大先生の方が危ないやんけ！！」



「はぁ〜？？この1週間全く襲ってないんやぞめっちゃ安全やろ！？」



「鬱お前前科があること忘れたとか言わんよなぁ？」




こっちの5人ですぅ…！正直言って泣きそう。





どうか今の席順を聞いて欲しい。


L字型のソファに座ってるんだけど、私は左側をシャオくん、右側をゾムに座られている。

もう一辺にグルッペンさんがトントンと大先生に挟まれて座っている。



この体勢で言い争っているのだ。もう胃痛が凄い。あと鼓膜が破けそう。








ピンポーン



この空気感をぶち壊すようにチャイムが鳴った。



助かった！宅配便でもセールスでも何でもいいさ私が出てやるよ！！
と喜び勇んで応対しに出る。


幸い誰も私を気に止めはしなかった。




「はいはーい！どちら様でしょー？」









「ショッピっす。

ここですか？色んな人外の輩を集めてるって噂なのは。」

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