黒の悪魔 １５ ページ5
「行くぞ。見つかる。」
「すまん。また右手借りるわ。」
突如両手が温かなものに包まれ、浮遊感に襲われる。
落ちてる！？
かと思いきやゆっくりと地面に接近していた。
違う。落ちてるんじゃなくて飛んでるんだ。
左右を確認すると羽を生やし照れ臭そうに視線を逸らす天使と、同じように羽を生やし喜色を全面に押し出した悪魔が私の手を掴み空を飛んでいた。
数秒前までいた場所から人々の怒号が聞こえる。
幸いなことに誰一人として外を見る者はいなかった。
…やっぱ警備ザルだよねここ？
＊＊＊＊＊
サイレンも聞こえ始め逃げるように家に帰った私達。
「さて、色々聞きたいことがあるんだけど？」
既に家は寝静まっていたため小声で話を切り出す。
「まず、部屋に突入する前のアレは何が起きてたんです？」
沢山のセンサーとカメラがあり、ザル過ぎる警備の中で唯一厳重だったあの廊下。
手を繋いだ途端爆発とか普通有り得なくない？？ビビったんだけど？？
「ワイの加護による幸運パワーとコボルトの幸運パワーでお前の幸運値をカンストさせた結果。」
「せやぞー。まさか俺もああなるとは思わんかったけどなぁ。」
主犯格と思われる2人が曖昧な答えを返す。
なんだそれ…
全く説明になっておらず溜息を吐く。
トントン君そんなキャラだっけ？もっとマトモじゃなかった？
「じゃあ何？あそこまで警備が緩かったのもその幸運パワー？」
「せやで。」
自信満々にハモられる。
そこまで堂々と言われるとそんな気もしてくるから不思議だ。
「俺も聞きたいことあるんやけど。」
ゾムが軽く手を挙げ発言する。
「グルッペンもトントンも空飛べたん？あそこに居た時はそんなん言わんかったやん。」
それは私も聞きたかった。
空が飛べるのなら逃げることも可能だったのでは？
まぁそしたら多分私達は出会うことはなかったんだろうけど。
「あぁこれな、めっちゃ疲れんねん。今はまともな生活送らしてもらてるから眠くなるだけやけど、あの時コレやってたら餓ﾀﾋするわ。」
ははっ、ワロスワロス。と座った目で返答するトントン。
なんだそれエグイな。
あと眠くなると脳トロ状態になるのは我々だのトン氏と同じなのか。
いいぞー？そういうとこ好きだぞー？
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - パピコさん» シンプルな告白嬉しいです。ありがとうございます！はい、頑張りますね。 (2019年5月26日 21時) (
レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - 夜？さん» 初コメありがとうございます。大好きと言って頂けて嬉しいです。ご期待に添えられるよう励んでいこうと思います。 (2019年5月26日 21時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 初コメかはわからないですけど言いたいことがあります。….......好きです、頑張ってください (2019年5月26日 19時) (レス) id: 3cb2acd302 (このIDを非表示/違反報告)
夜？(プロフ) - 初コメ失礼します…私このお話大好きなんです！続編がいっぱいあっても嬉しいです!!なので主さんのペースでだんだんこのお話を進めて頂ければと思います！楽しみにしてますね！ (2019年5月26日 13時) (レス) id: 2a93bfb216 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - 千歳さん» ありがとうございます。ショッピさんは上手く書けているか不安だったのでそう言って頂けて安心しました。これからも楽しんでいただけるよう頑張ります。 (2019年5月4日 20時) (レス) id: 7875aff6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウラシル@ひぃ | 作成日時：2019年3月9日 22時
