紫の墓守と水の狗 ９ ページ18
教会の扉を堂々と正面から開ける。
「おやおや、まだ礼拝の時間ではないのですが。」
穏やかな顔つきをした神父さんが出迎える。
「どうかされましたかな？悪魔祓いの依頼かな？
いや君の纏うそれは敬虔な信徒のものと同じだ。それも天使や精霊の加護を受けた信徒のね。」
恐らく天使の加護はトントンのお零れのことで精霊の加護はシャオくんのことだろう。
それがわかるということはこの人普通に凄い人なのでは？さすが悪魔祓いしてるだけある。
「となると告解かな？」
「違います。私はこの教会に居る紫のヘルメットをした男性に会いに来ました。」
臆すことなく答える。
「……ふむ。彼のことですかな。今呼んできましょう、奥の部屋で待ってなさい。」
「大丈夫です。ここで待ちますから。」
「そう言わずに。お茶を出しましょう。」
「一緒にお茶を飲む約束なので必要ありませんよ。」
「それならここで過ごしてはいかがかな？」
「私がお店を紹介することになっているんです。」
なんだか奥へ行かせることに執着している気がする。
警戒するに越したことはないと思ってはいたけど、これはもしや奥に案内して油断したところを消されるやつ？
「…どうしたんですか？まさかこの部屋に呼べない、という訳ではないのでしょう？」
「ええまさか！そんなことはありません。
こちらの心配りだったのですが、気遣いは無用だったようですね。少々お待ちを。」
神父さんが奥へと下がっていく。
こちらが不信感を持ったということは相手側もこちらを警戒していると思われる。CoCで心理学失敗した時にそういう描写になるからね。
え？現実とゲームを一緒にするな？
こういうノリで進めないと緊張し過ぎて余計なこと言いそうになるんだよ！ゴメンね！？
とはいえこの教会が清廉潔白である可能性がみるみるうちに低くなっていっているのも事実。
誰もいない間に即座にカメラアプリが起動できるかの確認をする。
大丈夫そうだ。スマホをポケットに仕舞う。
カメラでヤバそうな証拠を撮って然るべき場所に持っていく。タスクの達成のために必要なことだからね。断じてゴシップ記者じゃないよ！
「お待たせして申し訳ありません。呼んできましたよ。」
「約1週間ぶりっすね。」
彼がここに来るまでの間におかしそうな所は見受けられなかった。
なのに、何故その瞳は前よりも暗く濁っているの？
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - パピコさん» シンプルな告白嬉しいです。ありがとうございます！はい、頑張りますね。 (2019年5月26日 21時) (
レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - 夜？さん» 初コメありがとうございます。大好きと言って頂けて嬉しいです。ご期待に添えられるよう励んでいこうと思います。 (2019年5月26日 21時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 初コメかはわからないですけど言いたいことがあります。….......好きです、頑張ってください (2019年5月26日 19時) (レス) id: 3cb2acd302 (このIDを非表示/違反報告)
夜？(プロフ) - 初コメ失礼します…私このお話大好きなんです！続編がいっぱいあっても嬉しいです!!なので主さんのペースでだんだんこのお話を進めて頂ければと思います！楽しみにしてますね！ (2019年5月26日 13時) (レス) id: 2a93bfb216 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - 千歳さん» ありがとうございます。ショッピさんは上手く書けているか不安だったのでそう言って頂けて安心しました。これからも楽しんでいただけるよう頑張ります。 (2019年5月4日 20時) (レス) id: 7875aff6bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウラシル@ひぃ | 作成日時：2019年3月9日 22時
