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８　-　EH ページ8

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DH「その幼馴染はヒョクだって知ってたの？」


EH「いや、知らなかった。俺を見た瞬間びっくりしてたよ」



そういえば、驚き方がすこしドンへに似てるかも




DH「へぇ〜・・それにしても偶然過ぎる」


EH「んー、母さん同士が親友だしな。あの二人思考回路が可笑しいから」


DH「どういうこと？」


EH「人並み外れてんだよ」


DH「ふ〜ん」



ふ〜んって・・絶対理解してないだろこいつ



床に座り込んで体をほぐす


ドンへは胡坐をかいたまま、俺の話に興味津々だ




DH「ねぇ、その初恋ってどんなだったの」


EH「普通だよ」


DH「普通って」


EH「・・昔から喧嘩ばっかでさ。けど、何も言わなくてもお互い分かり合えてる」


ずっと親友だと、そう思ってたけど・・


小学五年の時に、Aが告白されてるの見てものすごく腹が立ち、母さんに八つ当たりをした


すると母さんは「あんた、Aちゃんのこと好きなのよ」そう言った


最初は違うと否定したけど・・それ以来俺はAを見るとドキドキして今まで以上にちょっかい出して喧嘩して・・


結局、思いも告げられないまま中学の時に離れ離れになった



EH「・・まぁ、ほんと、幼い時の淡い恋心だよ」


DH「へぇ〜」



ドンへはニタニタと笑いながら俺の脇腹をつつく



DH「じゃあ、今日も喧嘩した？」


EH「するかバカ。今日が久しぶりの再会だったんだぞ？大人になってまで喧嘩するか」


DH「・・そっか」





どちらかというと、俺はそのことを意識していつもの俺らしくない・・


なんか、よく見せようと一つ一つの動作に気を使って



昔とは、態度も想いも違った





DH「ねぇ、ひょく」


EH「ん？」


DH「俺もAちゃんに会いたい！」


EH「・・・はっ？！」


DH「会いたい！ヒョクの初恋の相手に会う！」


EH「バカか！ダメに決まってるだろ！」


DH「えー！会うー！」


EH「絶対だめ！！！」


DH「会う会う会うー！！！」


EH「だめだめだめだめ！！！」





あぁ、しまった・・


ドンへが駄々をこねたということは、何としてもAに会わないと気が済まないだろう


いや・・・何としても、会うだろう



どうしよう・・俺だってまだ、会ったばっかなのに




EH「取りあえず、今日は駄目」


DH「え〜、けち」





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