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１３　- EH ページ14

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朝起きると、リョウクではなく


Aがキッチンに立っていた



その光景に思わずにやけてしまうけど、Aは寝ぼけた俺が面白いようだ


ニタニタ笑いやがって・・



可愛いから許すけどさ




EH「・・・朝ごはん？」


「うん。今作ってるよ」



ん〜、いいにおい


ニットの袖をまくって、オタマでスープを混ぜる


味見をする姿も手際が良くて、料理してたんだなぁって様子が伺える


まぁ、Aの母さんも意外と忙しい人だしな




「ヒョク、眠いの？顔洗っておいでよ」


EH「うん、そうする」



軽く笑いながら言う


なんだよ、子ども扱いしてさ

けど・・今はそんなお節介も嬉しいって思える



俺って、結構・・重症



EH「ん〜！少し目が覚めた」


「ヒョクも食べる？」


EH「うん。一緒に食べる」


顔をタオルで拭いてダイニングに戻ると、ちょうど盛り付け終わったところだった


こうやって朝、誰かが俺のために食事を作る・・


憧れてたんだよなぁ・・それがAっていうのがまた・・


やばい、にやける



誤魔化すように下唇を噛んで「運ぶ〜」とカウンターに走る


テーブルに二人分の料理を向い合せに並べ、席に着いた



「よし、食べよっか」


EH「いただきまーす！」


EH「・・うんめぇっ！」


リョウクより上手いかも・・


こんなおいしい料理毎日食べたい・・けど・・



EH「なぁ、大学って時間とかバラバラだろ？」



ご飯を食べながら思った

今はいいけど、これからすれ違いが多くなるかもしれない


メンバーはいつも一緒に行動してるけど

Aは一般人だし、一緒にご飯を食べれないこともある



「うん、まぁ」


EH「俺も予定があるから〜・・スケジュールを自分の部屋の前に貼っとくよ」


「それいいね！私もバイトしてるから、スケジュール貼っとく」



こうやって、お互いがお互いのスケジュール把握しとけば少しでも顔合わせる時間があるかなって


少しでも、Aの顔が見れるかなって・・


それに・・



EH「これでAも、いつ俺にご飯作ったらいいかわかりやすいな！」


「え、そこ？」


EH「ん？」




Aのおいしいご飯が少しでも多く食べられる！！


できれば毎日食べたいけど




EH「ふふっ、朝からこんなうまい食事・・幸せ」




「大げさだよ」ってAは笑うけど、俺にとっては幸せなんだ



あー、母さんたちに感謝しなきゃ




ほんと、幸せっ





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