番外編:褒めても菓子しか出ませんよ ページ1
けーくんとナマコ。
ケイト先輩は明るくて気作な人だ。
俺を見かけると必ず声をかけてくれて、気づいたら先輩と一緒に居たトレイ先輩と、同学年のリドル君より先に面識を持って、むしろ二人を介してリドル君と知り合ったと思う。
それからルーク先輩、ヴィル先輩とも話すようになって、気づいたら先輩達との繋がりが出来ていた。
｢ケイト先輩って凄いですね｣
｢え？｣
部活中なのに今日はケイト先輩と俺しかいない。
だから適当なスナック菓子を食べながらダラダラしてたんだわ。
んで、マジカメの話を聞いていたんだけど、出てくるメンツが笑える程先輩を通して知り合いになってると気づいた。
｢俺、先輩を介して知り合った人めっちゃ多い事に気づきまして｣
｢そうだっけ？俺色んな人に声かけてるからなー｣
軽い感じでそう言うと、先輩はスナック菓子にスマホを向けた。
｢あ、それアップしないでくださいよ？だべってんのバレるから｣
｢あ、そっか…じゃあ思い出にしとこ｣
そう笑って、ポテチを摘む俺をカメラにおさめた。
やめてよ確実に油断した顔してるから。
｢でも、俺がたまたま引き合わせただけっしょ？｣
｢そんな事ないと思いますけど｣
｢いやいや、引き合わせた後も仲良く出来るかはAちゃん次第じゃん？｣
そう言ったケイト先輩の表情は優しい。
お姉さんがいるとは言っていたけど、お兄さんのような顔してる。
俺、兄弟いないんだけどそれは何となくわかる。
｢Aちゃんがちゃんと皆と付き合ってるからだよ｣
偉いね、とまたお兄さんのように笑う。
こんなお兄さんなら欲しい、リーチ兄弟より断然欲しい。
｢先輩、後輩思いですよね｣
｢え〜そうかなぁ？｣
｢俺にもカリム君にも優しいし、リドル君にも優しいし、一年達にも優しいし、他の寮の子達にも優しいし｣
｢何々、そんなに褒められても何も出ないよー？｣
とか言いながら、先輩の好きなブラックペッパー強めのポテチを差し出してくる。
茶化して誤魔化そうとしてるのは明白だった。
｢トレイ先輩もきっと助かってるんでしょうね、ケイト先輩がいてくれて｣
｢もー本当に何なの？俺こういうの苦手なんだけど｣
｢先輩、何時も有難う御座います｣
｢…ぁ〜｣
本格的に照れてきたらしい。
机に突っ伏した先輩の耳が赤い。
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きない(プロフ) - 星猫さん» 弟さんいらっしゃるんですね^^すみません、アニメもあまり見ていないので最近のものはわからないです。 (2021年2月26日 9時) (
レス) id: 34ae6966a1 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 弟のｐｃは貸してくれました。知ってるアニメは何ですか？ (2021年2月25日 12時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きない | 作成日時：2021年2月4日 9時
