（２３３）宇宙人 ページ5
……。
不意に、空気が変わった気がした。
聖羅「…………」
蓮『セイ。この音は……』
聖羅「ああ……」
カバンから顔を覗かせる蓮も、この低く唸るような音を……迫る何かを感じ取っていた。
何か、空気を裂くように…………
鬼道「……！円堂！」
その存在を次に気付く鬼道が叫ぶ。
正面から低く飛んできたそれは頭上を越えて校舎の真上に止まった。
校舎を破壊したであろう黒い3つの塊が融合して、黒い光が溢れ出る。
眩さに目を一瞬閉じて開いたそこには────
瓦礫の上に、宇宙人であろう者たちが立っていた。
場寅「お嬢様、奴らです！奴らがサッカーを挑んできたのです……！」
円堂「お、お前達が宇宙人なのか」
驚きを隠せず問いかければ、集団の中央にいる濃い黄緑の髪の宇宙人が口を開く。
「我々は、遠き星・エイリアより舞い降りた星の使徒である。我々は、お前達の星の秩序に従い、自らの力を示すと決めた。その方法とは……サッカー。
サッカーはお前達の星に於いて、戦いで勝利者を決める為の手段である。
サッカーを知る者に伝えよ。サッカーに於いて我々を倒さぬ限り……
この地球に……存在出来無くなるで有ろう」
円堂「だから……だからイナズマイレブンのおじさん達と戦ったっていうのか……！！だったら次は……オレ達と勝負だ！！！」
「…………」
怒りの篭った円堂を見下ろす宇宙人が、口を隠すような手をして薄く嗤う。
「見よ。この学校は既に崩れ去った」
円堂「！」
「則ち、勝負が終わった証。……最も、あれが勝負と言えるものならな」
円堂「……っ」
染岡「宇宙人だろうが何だろうが……学校ブッ壊されて黙ってられっか！！」
円堂「染岡……。みんな……！！見せてやろうぜ。オレ達のサッカー！」
「「おうッ！！！」」
「その必要は……無い」
黒い塊……サッカーボールに回転をかけ、宇宙人が蹴ろうとする。
聖羅「(この向き……)」
聖羅はカバンを素早く下ろして、ボールが蹴られる前に走った。
弾道の軌道先……部室へ。
加速度の上がるシュートは雷門サッカー部一同を吹っ飛ばして、部室へ襲いかかる。
悪あがきだ、ってのはわかっての上だ。
あたしは利き足を振り上げて、そのままボールに打ち込んだ。
……けど、あたしは打ち返す気もなければ、止める気もなかった。
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さっちゃん - ドラマダ１話だけ見たよーとても面白かった！！雷雨が勧めるアニメは絶対見るからねーだからいつでも言ってねー毎日雷雨と会うたびにわくわくしながら楽しみにしてるんだからねー (2015年8月6日 9時) (
レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん - おはよー今日から夏の高校野球がテレビで始まるよーうちはこのテレビを見て夏だなーって思う！あ！６巻おめでとーう！！ここにコメント書いたらいいんだねー (2015年8月6日 9時) (レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
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