（２５２）悪行 ページ24
……開始30秒で、雷門はエイリア学園から先取点を奪われる。
葉月「やっぱり速いね、エイリア学園のシュートは」
カヤ「オレ目がついていけねーぜ」
リク「……っ。みなさん、頑張って下さーい！！」
皐月がベンチを立ってまでしてエールを送る。
……応援なんて煩いだけなのにな。
円堂が必死になって相手のシュートを何度も目で追おうとする。
聖羅「……なんであんなシュート、止めらんねーんだろ」
チトセ「……？」
それからというものを、一気に10点も差をつけられた。こっちは未だ追加点のかけらもない。
あまりの勢いで振り回され続けて、みんな息が上がり始める。
有人が改めて相手の動きを観察すると、少しだけ訝しい顔つきになった。
似たような流れを見た2度目には、はっとした表情に変わり、3度目でパスをカットした。
有人が隙を作ったことでチャンスが生まれて、ノーマークだった修也くんがファイアトルネードの構えに入る。
まずは1点──
豪炎寺「……っ」
ところが、シュートを打つ直前でボール以外の一点を一瞥した。
公式戦以外のこの状況……、修也くんはファイアトルネードを外す。
染岡「ご、豪炎寺が……」
目金「ファイアトルネードを外すなんて……」
聖羅「…………」
視線の先を目で追うと、明らかに人外で大柄なスキンヘッドの3人組がその場から去ろうとしていた。
春奈「おっしーい！もう少しだったのに！」
普段は見ないシュートのミスに、みんながみんな唖然とする。
円堂もそうだったけど、いつものきもちのきりかえでこぶする。
円堂「ドンマイ、ドンマイ！ 次は決めてこうぜ！」
聖羅「(……バカにはわかんねー、か)」
＊
円堂「攻撃パターン？」
大差の13対0でハーフタイムを迎えた今、鬼道の言葉にみんな首を傾げた。
鬼道「例えば、あのMFが中盤でボールを取った時は、一度右のDFに下げてディフェンスで態勢を立て直す。
左のMFがライン際でボールを取った時は、後ろのDFを通して女のMFに戻す」
一之瀬「そうか、それであそこに来るってわかったのか」
塔子「いつの間にそんな事を？」
円堂「すげぇぜ、鬼道！やっぱりお前は天才ゲームメイカーだ！」
風丸「これならいけるな！」
染岡「ヤツらの攻撃パターンさえわかりゃ、こっちのもの！後半は点取ってくぜ！」
「「おーっ！」」
瞳子「甘いわね」
希望に見えかかったのに、瞳子は棘のある口調でぴしゃりとそう言い放った。
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さっちゃん - ドラマダ１話だけ見たよーとても面白かった！！雷雨が勧めるアニメは絶対見るからねーだからいつでも言ってねー毎日雷雨と会うたびにわくわくしながら楽しみにしてるんだからねー (2015年8月6日 9時) (
レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん - おはよー今日から夏の高校野球がテレビで始まるよーうちはこのテレビを見て夏だなーって思う！あ！６巻おめでとーう！！ここにコメント書いたらいいんだねー (2015年8月6日 9時) (レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
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