（２４９）勝利 ページ21
円堂がシュートに背を向けて、心の臓に右手を当てる。
……出る。世宇子中を倒す兆しとなった、あの技が。
円堂「マジン・ザ・ハンド！」
染岡「出た！」
風丸「マジン・ザ・ハンド！」
壁山「カンペキッス！」
瞳子の目に微かな驚きが見えた後、一瞬だけ目元が細められた。
円堂「やったぜ！」
秋「円堂くん、もう時間がないわ！」
円堂「鬼道！ラストチャンスだ！」
鬼道「おう！一之瀬！」
円堂が投げたボールを受け取った鬼道が、一之瀬へとパスを出した。
円堂と土門が攻撃に加わり、ザ・フェニックスの陣形を作る。
？？「やらせないよ！」
ゴールまで一直線に駆ける3人の目の前に少女が立ちはだかる。
？？「ザ・タワー！」
一之瀬「かかったな！」
？？「！」
一度鬼道にボールを戻し、イリュージョンボールでDFを突破する。
鬼道「今だ、聖羅！」
パスを受ける聖羅の瞳に覇気は無く、ただくすんだ緑の目が存在する。
聖羅「…………」
縦にボールを回転させ、横長な黒い斬刀を作る。
斬りつけるかの如く、その斬刀はおぞましい力をはらんでキーパーの隙をつき、ゴールを奪った。
そっと、その技の名を口にする。
聖羅「……ナイトスラッシュ」
そう呟いたのを待ってたみたいに、次いでホイッスルが鳴った。
？？「……負けたよ」
少女は少し残念そうな顔をしてから、ニッと笑った。
？？「さっすが、聖羅のいる雷門中は強いね！」
聖羅「アンタが思ってるよりコイツらまだ弱いけど？」
？？「あ〜っ。またアンタって呼んでる！ 名前で呼んでって言ってるじゃん！」
急に会話をする2人にみんなの頭がついて行かず、円堂が間に割り込む。
円堂「ちょっ、ちょっと待って！なんでお互いの名前知ってんだ？」
？？「いや、だって。聖羅の義父さんの一樹さんとあたしのパパ、幼馴染だし」
聖羅「だからコイツとはタダの顔見知りだけど？」
？？「あたし、知ってたんだ。あんたたちが、フットボールフロンティアで優勝したチームだって」
土・円「何だって？！」
円堂「それ、どういうこと……？」
＊
円堂「えっ？！総理大臣の娘？！」
？？「うん、びっくりした？あたし、宇宙人からパパを救い出したい。だから、超強力な仲間が欲しいんだ」
円堂「それで強引にオレ達と試合を……」
？？「ごめん、試したりして」
円堂「いいさ。気にするなよ！」
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さっちゃん - ドラマダ１話だけ見たよーとても面白かった！！雷雨が勧めるアニメは絶対見るからねーだからいつでも言ってねー毎日雷雨と会うたびにわくわくしながら楽しみにしてるんだからねー (2015年8月6日 9時) (
レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん - おはよー今日から夏の高校野球がテレビで始まるよーうちはこのテレビを見て夏だなーって思う！あ！６巻おめでとーう！！ここにコメント書いたらいいんだねー (2015年8月6日 9時) (レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
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