（２４１）出発 ページ13
響木「しっかりな、みんな！」
円堂「はい、監督！」
響木「お前達はきっと、エイリア学園に勝てる。俺はそう信じているからな」
「「はい！！」」
円堂「いくぞー、みんなー！！」
「「おーっ！」」
みんながはりきってキャラバンに乗車し、瞳子は響木に一礼してから最後に乗った。
瞳子「イナズマキャラバン、発車スタンバイ！」
キャラバンが土台で持ち上がり、調度真上であるサッカーコートが半分に分かれて開く。
目金が異様にはしゃぎすぎて耳障りだ。小学生か。
響木「……頼んだぞ、円堂」
円堂「イナズマキャラバン……」
「「発進！」」
古株さんがアクセルをめいっぱいに踏み、勢い良くイナズマキャラバンが校門を飛び出す
──は、いいものを……
チトセ「奈良に着いた途端にコレか」
葉月「まさか立ち入り禁止なんてね。『視えてた』コトだけど」
鹿公園の周囲はパトカーが渋滞しており、瞳子は警察に掛け合っているものの、未だ許可がおりそうにない様子だった。
チトセ「吉良監督でもダメみたいだな」
カヤ「せっかく来たのに、門前払いかぁ……」
円堂「オレ、お巡りさんに頼んでくる！」
窓から様子を見ていた円堂がバスを降りようとした。
リク「リーダー。なんとかならないっすか？」
聖羅「…………」
溜息をつきながらヘッドフォンを外し、聖羅が席を立つ。
染岡「おい、どこに行く？」
聖羅「通らせる」
一之瀬「通らせるって……どうやって？」
葉月「……あぁ、なるほど」
言い分に疑問しか抱かないみんなとは別に、葉月は納得の表情を見せていた。
「ここは関係者以外……」
聖羅「通せ」
「……！貴女は天空様の……」
聖羅「一樹さんが式典に出席してただろ。通せ」
＊
壁山「はぁ、入れてよかったッス」
円堂「けどなんで空翼なら許可できたんだ？」
葉月「元々天空財閥も式典に出たんだけど、聖羅ちゃんは欠席したんだ」
土門「何で？」
リク「本人曰く、『メンドくせぇから』だそうです」
「「…………」」
気を取り直して、公園の中を見渡してみる。
川をまたぐ木製の橋、東屋の屋根、巨鹿像の頭部が壊されている。
円堂「こりゃひどいな」
染岡「チクショー、エイリア学園め」
円堂「よし、必ずヤツらの手がかりをつかむぞ！」
「「おーっ！」」
夏未「総理大臣を狙うなんて。目的は何なのかしら」
瞳子「──…………」
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さっちゃん - ドラマダ１話だけ見たよーとても面白かった！！雷雨が勧めるアニメは絶対見るからねーだからいつでも言ってねー毎日雷雨と会うたびにわくわくしながら楽しみにしてるんだからねー (2015年8月6日 9時) (
レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん - おはよー今日から夏の高校野球がテレビで始まるよーうちはこのテレビを見て夏だなーって思う！あ！６巻おめでとーう！！ここにコメント書いたらいいんだねー (2015年8月6日 9時) (レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
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