（１５８）放課後の公園で ページ10
円堂「空翼！一緒に公園行こうぜ！」
部活の終わったタイミングで、円堂は女子の更衣室前で待機していた。……待ち伏せかよ。
聖羅「別にいーけど、長く居る気ねーから」
円堂「わかってるって。じゃ、行こっか！」
黙って先に行く聖羅に「待ってくれよー」と言って追いかける後ろ姿を、マネージャーたちは見ていた。
秋「なんか空翼さん、円堂くんとよく一緒にいるようになったね」
春奈「……あー、一方的にキャプテンの方から言い寄ってるだけにも見えますけど」
夏未「空翼聖羅さん……よくわからない人だわ」
春奈「…………。仕方無いんだと思います。だって空翼センパイは……お兄ちゃんが言うには、事故より前の記憶が曖昧なんだそうです。だから、お兄ちゃんたちが幼馴染だっていうことも理解し難くて……そりゃあ、昔から大人びてはいましたけど」
秋「事故って……お兄さんが空翼さんを庇って、っていう話のことよね？」
春奈「はい……」
＊
先に来ていた豪炎寺と公園で合流し、木を囲んだベンチに腰を下ろして始めた。
聖羅「あー、確か次の木戸川清修は、主に攻撃の重視された学校だ。円堂は壁山たちと守備の確認」
円堂「お、おう！ DFは忙しくなりそうだなぁ。燃えてきたぜ！」
聖羅「守備に集中すると、こっちの攻撃はカウンター式になるな……。修也くん、攻守の切り替えのタイミング、注意しろよ」
豪炎寺「あぁ……」
さきほどから腕を組んで難しそうにしている豪炎寺に、円堂は何を思ったのか、急に話を変えた。
円堂「よーし！作戦会議は一時休憩だ！来いよ！」
聖羅「おい、どこ行くんだよ」
走る円堂を、豪炎寺も同じく走って追いかけ、聖羅は黒いギターケースを肩にかけて歩きながらついて行った。
豪炎寺「…………」
聖羅「……なに」
豪炎寺「空翼が円堂と一緒にいるのって、なんか新鮮だな」
聖羅「ただの気まぐれ。どっちにしろ放課後は、いつもヒマだし」
豪炎寺「そうか。ところで気になってたんだが、お前今日はギターケース持ってるんだな」
聖羅「作戦会議とやらを手っ取り早く終わらせて、小遣い稼ぎの路上ライブやるんだよ」
豪炎寺「それって儲かるのか？」
聖羅「当たり前。音楽系統は別に嫌いじゃないし。それに、あたしには人を惹きつけることも可能らしいから」
豪炎寺「ほーぅ……。じゃ、囮にはもってこいだな」
聖羅「勝手に利用しようとすんな」
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さっちゃん - 久しぶりー読みましたよ！第4巻！また新しいのが出来たら投稿してねー楽しみにしてるよー（＾ー＾） (2015年3月14日 14時) (
レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
佐倉かぐや(雨狩香)(プロフ) - 今日、一気に見させていただきました！とても面白く素晴らしい作品ですね！更新、頑張ってください。応援してます！(*´ч`*) (2015年2月12日 4時) (レス) id: 143c1285b3 (このIDを非表示/違反報告)
夏の破壊者(プロフ) - 第四巻目おめでとう！！(*´∀｀*) これからも改めてよろしくお願いします( ｀・∀・)ﾉ (2014年12月12日 8時) (レス) id: 33a54af4d9 (このIDを非表示/違反報告)
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