（１５１）メンツ ページ3
聖羅「…………。パーカーなら電車で1時間かかる駅前に売ってんよ」
もう1人のソバカス男が、さらにケンカを仕向ける。
「アァん？てかさ、俺達『ニトロバク』なんだけど。稲妻町の『ニトロバク』。つーか何？ナメてんの？」
夢を食べる生物、バクの体に紫色の涙を一滴流すドクロが描かれた腕首のタトゥーを、赤毛を逆立てた男が至近距離で自慢げに見せつけてくる。
夢どころか悪夢食べて食い当たりみたいに見えてくる。
聖羅「……ダサ」
「あァ？なんだって？」
聖羅「ダサいっつったんだよ。つか、中学生相手に絡むとかよっぽどのヒマ人なんだな。恥ずかしくねーの」
ケンカ沙汰なら慣れているが、こっちは本格的な犯罪者殺しだ。
知らぬが仏とはまさにこのこと。
集団で囲んであたしを嗤う中、緑の髪を刈り上げた男がまたさらにケンカを仕向ける。
「オレ達に楯突くとか、ニイちゃんどのチームのヤツだよォ？」
聖羅「入ってない。ただの学生だし」
「ハハッ！！まさかの一般人だとさ！じゃあヤっていいんだ？！」
「オレ達だって好きでヤろうと思ってんじゃないんだぜ？こうさせたのはオニイさんのセキニンなんだからね？」
先にケンカ仕向けたのはそっちのくせに。
口には出さないけど。
ソバカス男に胸ぐらを掴まれ、つま先が浮き立ち、少しだけ宙吊り状態になった。
「せいぜい自分を悔やみな、オニイさん？」
聖羅「…………」
前門のヤンキーたち。後門の壁。
だが、この程度で聖羅が怯むわけがない。
正当防衛で腰を落とし、拳を固く握る。
「そんな貧相な体で勝てると思って……」
あたしとの距離を縮める赤毛が拳を振り上げる。
？？「お兄さん達。そのくらいにしといたらどう？」
その2人の間に、金色がかかったツヤのある黒髪の少年が割り込んだ。
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さっちゃん - 久しぶりー読みましたよ！第4巻！また新しいのが出来たら投稿してねー楽しみにしてるよー（＾ー＾） (2015年3月14日 14時) (
レス) id: 16c12ee81d (このIDを非表示/違反報告)
佐倉かぐや(雨狩香)(プロフ) - 今日、一気に見させていただきました！とても面白く素晴らしい作品ですね！更新、頑張ってください。応援してます！(*´ч`*) (2015年2月12日 4時) (レス) id: 143c1285b3 (このIDを非表示/違反報告)
夏の破壊者(プロフ) - 第四巻目おめでとう！！(*´∀｀*) これからも改めてよろしくお願いします( ｀・∀・)ﾉ (2014年12月12日 8時) (レス) id: 33a54af4d9 (このIDを非表示/違反報告)
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