（１０５）円堂ってもしかして… ページ7
円堂「そんじゃ、オレは風呂入ってくる。ちゃんとベッドで寝てろよ？」
聖悟「言われなくてもそのつもりだけど」
着替えを片手に持ち、自室を出る円堂にトゲのある言葉を吐く。
いちいち指図されるほど子供じゃない。
普通ならここで、「心配してやってるのに」と悪態のひとつやふたつを言われるはずだった。
円堂「着替えはオレのタンスから勝手に取って」
聖悟「…………」
それだけ言って、円堂はドアをそっと閉める。
本当に、コイツは気にする欠片も見当たらない。
学校でも、もちろん自分は嫌われるような対応をしているつもりだ。
それでもなお、移動教室だの、部室に向かう途中だのと、飽きもせずに着いて来るものだから骨が折れる。
できれば、あまり関わるようなことはしたくな───
聖悟「あ……」
考えながらベッドに向かうものだから、自分のショルダーバッグを知らずに蹴ってしまい、中の物が雪崩のように出てくる。
渋々とノートやペンケースなどを片付けていたら、今度はメガネケースが落ちてベッドまで転がった。
聖悟「……なにこれ」
黒い袖のようなものがベッドの下からはみ出ており、それを引っ張り出してみる。
ずいぶんとくたびれていたが、どこからどう見てもだいぶ前に円堂に貸した、自分の黒ジャージだった。
結局、そのまま戻ってこないので最近はもう一着のジャージを着ているのだが、円堂はまた何故ベッドの下なんかに押し込んでいたのだろうか。
聖悟「……つか、貸したの野生中戦の前だろ。って……なに、このドロドロした白いの……」
真っ黒な布の表面には、対の色で白く、少し粘度のある液体がこびりついていた。
円堂「やべーやべー、着替えのズボン忘れ……」
聖悟「……なぁ。コレ、なに」
再度戻ってきた円堂に、ジャージを突き出す。
それを見た彼は少し固まるが、次の瞬間、まるでゆでダコのように真っ赤になった。
円堂「え、あ…えと……ご……ゴメン！」
戸惑いながらに出たのが、謝罪だった。
聖悟「……なんで謝る必要があるワケ」
円堂「……えっ？」
聖悟「早く洗いに出せよ。なんか白いの付いてるし、ベッドの下に押し込んであったんだけど。他人の物も丁重に扱えねーの」
円堂「あ…う、うん」
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ばっしゅ(プロフ) - え、円堂・・・(( (2014年8月17日 9時) (
レス) id: 211a3ef49a (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 雷雨さん» 見てみる！！ (2014年6月21日 14時) (レス) id: 86db760eed (このIDを非表示/違反報告)
雷雨(プロフ) - まこうさん» 『LOVE STAGE!!』っていうアニメ知ってる?! 友達が教えてくれたんだけど、声優がやたらと豪華すぎる！公式サイト見てみて！絵もすごくカワイイんだよ！ (2014年6月20日 19時) (レス) id: 56e9aa1732 (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 続編おめでとう！！更新頑張ってね！ (2014年5月19日 13時) (レス) id: 3e30f6238f (このIDを非表示/違反報告)
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