（１４２）バラバラ ページ44
グラウンドでの練習。かなり上達していた。
……だが、少し気がかりなことがひとつある。
雷門イレブンの身体能力のパラメータ、すなわちバランスだ。
例えば、宍戸。風丸へのパスのタイミングの【体感ではいつも通り】。
だが、風丸からすれば【少し遅い】のだ。
そして最終的には、ドラゴントルネードのタイミングが噛み合っていない。
夏未「何よ、みんなたるんでるわね」
秋「みんな変だわ……。それに、ドラゴントルネードが決まらないなんて」
夏未「体がなまってるんだわ」
春奈「そんなことないですよ。例えば、少林寺くんはクンフーヘッドを身に付けたし、他の人たちも動きは格段に速くなっています」
夏未「じゃあ、気持ちがなまってるんだわ。……イナビカリ修練場で特訓かしら」
聖羅「……いや、修練場での特訓はやめとけ」
付けていたヘッドフォンを外して首に掛ける聖羅に、マネージャーたちは首を傾げた。
春奈「空翼センパイ？」
秋「何でそう思うの？」
聖羅「……。音無さん、前に言ってた【ズレ】の話、覚えてるか」
春奈「あ、はい。地区予選準決勝が終わった次の日に言ってた話ですね」
春奈は「えーっとですね〜…」と、持っていたメモ帳のページをめくった。
春奈「…あった。…それぞれみんなの個人データが格段に上がったってことしか……」
聖羅「じゃあ、質問を変えよう。選手ごとにどのスキルがそれぞれ向上したかわかるか」
今度は秋が、練習中の選手をジッと観察した。
秋「風丸くんは、足が前より速くなってるのと……パスが最初と比べて上手になってる。豪炎寺くんと染岡くんもキック力が上がってるけど、タイミングが合ってない……とか？」
聖羅「個々の身体能力はみんな比例して少しずつ向上していた。
むやみに特訓施設を利用するに連れて苦手な部分を自覚し始め、補おうとしていく。
…つまりアイツらは、【体に合っていないバランス】を身に付けてしまっているんだ」
顎に手を当てて考えるしぐさをしていた夏未はハッとして、こちらに視線を戻した。
夏未「もしかして、それぞれの身体能力の違いがお互いに感覚的にわかってないから…かしら？」
秋「それじゃバラバラってことじゃない」
聖羅「一応、強くなっていることに変わりはないから、アンタたちは普段通りに振る舞ってて」
秋たちは互いに顔を見合わせた後、わかったと言った。
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ばっしゅ(プロフ) - え、円堂・・・(( (2014年8月17日 9時) (
レス) id: 211a3ef49a (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 雷雨さん» 見てみる！！ (2014年6月21日 14時) (レス) id: 86db760eed (このIDを非表示/違反報告)
雷雨(プロフ) - まこうさん» 『LOVE STAGE!!』っていうアニメ知ってる?! 友達が教えてくれたんだけど、声優がやたらと豪華すぎる！公式サイト見てみて！絵もすごくカワイイんだよ！ (2014年6月20日 19時) (レス) id: 56e9aa1732 (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 続編おめでとう！！更新頑張ってね！ (2014年5月19日 13時) (レス) id: 3e30f6238f (このIDを非表示/違反報告)
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