（１２７）改め、正す ページ29
円堂「土門！！」
唯一、捨て身のプレイを成した土門。
円堂「土門、大丈夫か！？」
土門「ああ……」
円堂「なんて無茶を……！」
土門「デスゾーンは、こうでもしなきゃ、止められない、……っ。
……円堂。俺も、雷門イレブンになれたかな……？」
円堂「当たり前だ。お前はとっくに仲間だ！」
土門「……、そっか」
安心しきった顔で、土門は担架に運ばれて退場した。
彼にとって、今のボールクリアが汚名返上を果たしたことになる。
アメリカにいた時と変わらない。
円堂「土門……」
それに比べて、円堂守という男はウジウジと思いためらい続けた。
ああ、
聖羅「円堂！」
名を呼ぶと共に、ボールを弾丸の如く彼の身に打ち込んだ。
とっさのそれに対応できず、円堂はいともたやすく吹っ飛んで倒れた。
無論だが、渾身の力でやった訳ではない。
そんなことをすれば、ケガせざるを得ないからだ。
円堂「っ、てぇ……」
聖羅「言ったよな。試合中に他のこと考えるなって、あたし言ったよな。
アンタは、鬼道有人に情けをかけてるワケ。
そんなこと、アイツは望んでないから。
アイツは自分の意志で、
自分の力で、
実力で、勝とうとしてんの。
同情して気遣うヒマあるなら、試合に集中してくれる」
聖羅はしゃがみ込むと、地べたに這いつくばる円堂の前髪を引っ掴んで顔をムリやり上げさせた。
聖羅「ここにいる誰もが、負けに来ている訳じゃねーんだよ。
それはあたしも同じだ。
……頭に叩き込んどけ」
乱暴に、投げつけるように手を離して徐に彼女は腰を上げた。
気を取り直して、土門のスペースに影野が交代で入った。
帝国学園、オールバックヘアーが特徴の辺見が、コーナーキックを出して鬼道に渡した。
佐久間と協力して、2人技のツインブーストで追加点を狙おうとしていた。
絶対、今なら止められる。
円堂は迷いのない顔で、シュートに対して右腕パンチを繰り出した。
熱血パンチかと思われたが、見たところ左手も使っており、連続で交互に突くように殴っていた。
最後にはアッパーカットでボールを上へと弾き飛ばした。
鬼道「それでこそ円堂だ」
円堂「空翼ぁぁあ〰︎〰︎〰︎！」
聖羅「……！」
振り返ると、こちらにボールが飛んできた。
円堂「見せてくれ！お前の力！」
シンと、【アイツ】と同じ笑顔だ。
……何故だろう。
聖羅「……言われなくても」
少しだけ、励まされる。
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ばっしゅ(プロフ) - え、円堂・・・(( (2014年8月17日 9時) (
レス) id: 211a3ef49a (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 雷雨さん» 見てみる！！ (2014年6月21日 14時) (レス) id: 86db760eed (このIDを非表示/違反報告)
雷雨(プロフ) - まこうさん» 『LOVE STAGE!!』っていうアニメ知ってる?! 友達が教えてくれたんだけど、声優がやたらと豪華すぎる！公式サイト見てみて！絵もすごくカワイイんだよ！ (2014年6月20日 19時) (レス) id: 56e9aa1732 (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 続編おめでとう！！更新頑張ってね！ (2014年5月19日 13時) (レス) id: 3e30f6238f (このIDを非表示/違反報告)
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