（１２４）地区予選決勝、開始 ページ26
今まで、何度もコイツらの試合を見てきた。
円堂が何を言いかけたのか気になるが、今はこの試合に集中しなければならない。
【あの人】…………いや、
シンが叶えられなかった夢を実現させるためにも、この試合に全てを尽くそう。
それが自分から雷門への詫びで、
それが、託すということなのだから。
聖羅「…………」
円堂「空翼……」
ウォーミングアップを改めて済ませ、みんなはベンチから早足で、それぞれポジションについた。
染岡「……裏切られた感がすごいぜ、こっちは」
すかさず、隣りにいた染岡が言った。
豪炎寺が初めて入部した時もそうだが、相当自分は嫌われているのだと思うと、何故か内心ホッとする。
聖羅「ムダ口叩けるんだったら点ぐらい取れば」
挑発気味に声を返せば、染岡は「ヘッ」と好戦的に笑って勝負心に火を付けた。
染岡「んなこと、言われなくてもわかってるぜ！」
倒したい相手はどちらも同じ。
そう思った後、審判が試合開始の合図を出した。
開始早々、雷門から先制攻撃を仕掛けた。
豪炎寺と染岡の2人技【ドラゴントルネード】。
帝国学園のGK、源田幸次郎にとっては、そのシュートを止めることくらい、なんの差し支えも無い。
源田「パワーシールドには、どんなシュートも通用しない」
余裕を見せる源田。
攻略法なら、あるにはある。
『だけどそれは今じゃない』と、確信していた。
止められたボールは、鬼道へと渡った。
鬼道「寺門！」
鬼道がサイドからボールを上げ、跳んでいた。
すかさず寺門は、フェイントの正面からシュートを打つ。
円堂「熱血パンチ！！」
サッカーへの情熱がこもった一撃を序盤から繰り出した。
円堂の技の成長ぶりからして、あれくらいちゃんと止められる……
……はずだった。
しっかりと止めるどころか、ボールは円堂の拳を掠めた。
軌道が逸れてくれたおかげで、ゴールには危うくならなかった。
だがおかしい、変だ。
円堂の性格からすれば、ほとんどが真正面からぶつかるようなスタンスのはずだ。
最初から技をミスするなんてことは、まずありえない。
円堂は「……あれ？」と訝しげな表情をしながら、自分の右手を見つめた。
風丸「落ち着いて行こう、円堂！」
円堂「あ、ああ！」
流暢でない返事をする円堂に、聖羅は心底、嫌になった。
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ばっしゅ(プロフ) - え、円堂・・・(( (2014年8月17日 9時) (
レス) id: 211a3ef49a (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 雷雨さん» 見てみる！！ (2014年6月21日 14時) (レス) id: 86db760eed (このIDを非表示/違反報告)
雷雨(プロフ) - まこうさん» 『LOVE STAGE!!』っていうアニメ知ってる?! 友達が教えてくれたんだけど、声優がやたらと豪華すぎる！公式サイト見てみて！絵もすごくカワイイんだよ！ (2014年6月20日 19時) (レス) id: 56e9aa1732 (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 続編おめでとう！！更新頑張ってね！ (2014年5月19日 13時) (レス) id: 3e30f6238f (このIDを非表示/違反報告)
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