（１１４）When I meet the most hateful person, what should I do? ページ16
……いや、ここで気にしたって仕方がない。
あまりやる気が起こらないのはいつものことだし、今日も僕は【自分を演じ続ける】だけだ。
ここでクリアすれば、ひと段落付ける。
絶対に、何があろうと……
「そこでアイツが現れてさ〜」
「へー」
ずっとトイレで自己暗示を掛けたり考えていたりしていたので、近づく足音に気付かなかった。
入り口から見える人影がだんだん伸びてくる。
出したユニフォームやシューズを再度エナメルバッグへ突っこんだ。
とりあえず、どこかに隠れなければ。
……そう思ったその時だった。
背後からぬっと出てきた手に腕を掴まれ、個室へと引きずり込まれた。
「……ん？なんか今、音しなかったか？」
「いーや、俺はなんも聴こえなかったけど？」
「そっか？…まあいいや。
そういえばさ、ウチのサッカー部、雷門中と今日試合なんだってな」
「よくもまあ、あの弱小チームが勝ち上がってこれたよな」
蛇口をひねり、無造作に跳ねる水の音がする。
どうやら、帝国の生徒は手を洗いにきたようだ。
「雷門といえば、あのベンチにいる白銀のヤツ、一度も試合に出てねぇよな」
「あっ。それ、俺も思った」
雷門のベンチで白銀……、恐らく聖悟のことだろう。
雷門中は個性的な髪型をしている者は多いが、地毛で白銀の中学生は自分しかいない。
「なんかさ、アイツ見てると数年前青龍中にいたキャプテンに見えてくるんだよな。実は弟だったりして」
「え〜、それは無いだろ。
名字違うし、サッカー好きだったら天空聖悟も試合に毎回出てるはずだろ？」
「う〜ん……それもそうか。
アイツに兄弟いたって話聞いたことないしな」
「だろ？でも、実際いたらスゴいよな」
だんだん声と足音が遠ざかる。
しかし、胸を撫で下ろしているヒマはない。
個室に連れ込まれて危機を脱したとは言え、ここを使っているということは明らかに帝国の生徒だ。
僕は掴まれた腕を振りはらい、すぐに身構えた。
「ちょ、ちょっと待て！暴力はよせって！」
聖悟「…………」
見覚えのある顔をしている相手は、身振り手振りでやめろ、と訴えていた。
雷門の選手が帝国のストライカーをケガさせたら大騒ぎになる。
いずれにせよ、そいつはサッカー部のユニフォームを着ていたので、僕は仕方無しに拳を下ろした。
今に限って一番会いたくないヤツに会ってしまったな、と思う。
「なんで庇ったワケ。
……佐久間次郎」
唯一、眼帯が特徴のコイツに。
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ばっしゅ(プロフ) - え、円堂・・・(( (2014年8月17日 9時) (
レス) id: 211a3ef49a (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 雷雨さん» 見てみる！！ (2014年6月21日 14時) (レス) id: 86db760eed (このIDを非表示/違反報告)
雷雨(プロフ) - まこうさん» 『LOVE STAGE!!』っていうアニメ知ってる?! 友達が教えてくれたんだけど、声優がやたらと豪華すぎる！公式サイト見てみて！絵もすごくカワイイんだよ！ (2014年6月20日 19時) (レス) id: 56e9aa1732 (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 続編おめでとう！！更新頑張ってね！ (2014年5月19日 13時) (レス) id: 3e30f6238f (このIDを非表示/違反報告)
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