（１０９）鷹と話す化け物 ページ11
染岡「どうするよ！？ 試合まであと2日！
2日で新監督見つけなきゃならないんだぜ？！」
秋「あーもう！ 規約なんか嫌い！」
染岡たちは愚痴をこぼしていた。
朝練が終わって、今は昼休み。
冬海先生が監督を辞めさせられてしまったので、次の新監督を探さなければならないのだ。
そもそもの原因は、冬海が帝国学園のスパイだということを知ってからなのだが、
『フットボールフロンティア大会規約』によれば、監督のいない学校は出場を認めないのだそうだ。
「……まだ光夜はバレていないのか。
…それもそうだな。アイツは【作り笑い】が得意だしな」
円堂「……？」
屋上のドアを開けたところで、みんなは無意識に身を隠した。
壁からそろりと覗いてみれば、隅で口を動かす聖悟の姿があった。
染岡「あれは……天空？」
彼の正面に誰もいない。電話でもしてるのかと思いきや、左手にはめてあるエガケの上に、一羽の鳥が留まっていた。
聖悟「バレたら……って、その時はその時だし。
今回も僕は【自分を演じ続ける】だけだから。
…………。
そろそろ帰りな。長々と話を聞いてもらって、
そう言うと、聖悟はあらかじめ小さく切っておいたビーフジャーキーをポケットから取り出し、鷹に与えた。
それと交換するように、鷹は片足に握っていた大きなリンゴを聖悟の手のひらへ置く。
聖悟「お、セカイイチか。ありがたくいただこう」
小さく礼をいうと、聖悟はまるで紙飛行機を投げるかのような動作で手を振り、鷹を飛ばした。
大きな翼を広げ、王者は遥か遠くへとはばたいて行った。
聖悟「……さて、さっきからそこでコソコソしてる5匹の小動物は、なにしてんの」
秋「へっ？あ、バレてたんだ……」
渋々と姿を現す円堂たち。
土門「コイツ、後ろにも目が付いてるんじゃないだろうな……？」
聖悟「『小動物』っつったけど、『人間』とは言ってねぇよ。
……人の話を盗み聴きするとか、結構悪趣味なんだ？」
円堂「ち、違うんだって聖悟。
オレたちはただ、新監督をどうするか、って話をしようとココに来ただけで……。
たまたまだよ、たまたま」
聖悟「新監督……あぁ。夏未さんが勝手に追放したっつーアレか」
円堂「オレは、やっぱもう一遍雷雷軒のおじさんに掛け合ってみようかと思うんだ。
このまま諦めるわけにもいかないしさ」
聖悟「……そう」
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ばっしゅ(プロフ) - え、円堂・・・(( (2014年8月17日 9時) (
レス) id: 211a3ef49a (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 雷雨さん» 見てみる！！ (2014年6月21日 14時) (レス) id: 86db760eed (このIDを非表示/違反報告)
雷雨(プロフ) - まこうさん» 『LOVE STAGE!!』っていうアニメ知ってる?! 友達が教えてくれたんだけど、声優がやたらと豪華すぎる！公式サイト見てみて！絵もすごくカワイイんだよ！ (2014年6月20日 19時) (レス) id: 56e9aa1732 (このIDを非表示/違反報告)
まこう(プロフ) - 続編おめでとう！！更新頑張ってね！ (2014年5月19日 13時) (レス) id: 3e30f6238f (このIDを非表示/違反報告)
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