Reversal 2 (ページ20)

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ザワザワし出す会場

何も気にせずズカズカと俺の元へと歩いてくるA

父「おい！誰かこいつを外に出せ！」

『お父さんそんなに怒りっぽいから望に怒られるんですよ』

父「貴様誰に向かって口聞いてるんや」

『誰って、望のお父さんやろ？

ねぇ望、ほんとにこの子のこと好きなん？』

リ「何言ってるのあなた」

『望に聞いとんねん

望、私の事嫌いになった？

私の事ちゃんと忘れてからこの子と結婚する覚悟出来たん？』

真っ直ぐ俺の顔を見て話すA

望「俺は…

俺は道具やない、親の仕事なんて知らんし

俺は権力とか顔とか、そんなん関係なく愛した人と結ばれたい

だから、俺の事ひとりの男として見てくれたAと一緒にいたい

忘れようとしても忘れられなかったし

離れたくなかった…」

父「望何言ってるんや

こいつは一般人やぞ？こいつがどんな人生になるかわからんくてもええのか」

望「その代わり俺もAと共にいるから何されても怖くない」

『だってさ、息子大事にしなきゃあかんよ

じゃ時間ないし、望行こ』

望「どこに？！」

『いいから！皆さんお騒がせしました！』

リ「ちょっと！あなた何者なのよ！こんなこと許されると思っているの？警察呼ぶわよ」

『それは申し訳ございませんでした

わたくし、こういうものです、以後お見知り置きよ』

リリの前に膝まづいて名刺をスっとドレスの空いてる胸元の所に入れて

手の甲に口付けをしたAはまるで紳士のようで

女のリリでも惚れそうになってる

『お待たせ望、

皆さんごきげんよう！』

俺の腕を引っ張り走り出したAの先には1台の車が待ち構えていた

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