見廻組と春雨[銀魂][神威]１ (ページ25)

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視察ページ25

[A]

鬼兵隊の船に着くとまた子が出迎えてくれた。

また子「お！Aっすね！こっちに来るっす！」

A「わかった。」

私はまた子の後ろに着いて行き、鬼兵隊のある部屋に案内される。また子は扉を開けて、

また子「晋助様ー！Aが来たっす！」

部屋の中にいたのは高杉晋助。椅子に座ってキセルを吸っている。高杉は私の方を向くと

高杉「よォ、来たか。また子、ちとこいつに今日の仕事の内容を伝えるから出てってもらえるカァ？」

また子「分かりましたっす！」

そう言ってまた子は部屋の外へ出て行き、私と高杉の2人だけになった。

私は高杉に近づいて行き

A「ところで、今日は暗殺の仕事だからって来たけど、誰を殺せばいいの？」

高杉は煙を外に吐くと

高杉「クク、わりィな。今日は暗殺じゃねぇんだ。」

えーーー、せっかく殺せると思ってきたのに。私は落ち込みながらも聞く。

A「じゃあなんの仕事を？」

高杉「仕事というより、ちと一緒に来てもらいてぇ所があってな。もう1人呼んでいる奴がいる。そいつが来たら教えてやるァ。」

もう1人？一体誰だろう。

私は疑問を浮かべつつ近くの椅子に座ってそいつをしばらく待つと、扉が開き1人の女が入ってきた。

信女「待たせた。さっき異三郎から連絡がきてここに来た。で、今日は何をすればいいの？」

え！ノブたす！？
私は驚いてノブたすに駆けつけると、高杉が口を開く。

高杉「今日は宇宙海賊春雨の船に行く、その時に視察を頼むァ。おめェら2人なら良い情報を掴んでくれると思ってな。」

A「何を視察すればいいの？」

高杉「アホ……いや、阿呆提督を視察してもらうぜ。俺ら鬼兵隊は最近春雨と手を結ぶようになってな。だがあのアホ提督は俺ら鬼兵隊を道具としてしか使う気がない。

俺らはそのアホ提督が俺たちに牙を向ける前に、アホ提督を始末しようと考えているんだが、うかつに手を出す訳にもいかねぇ。

だから、見廻組のおめーさん方2人にアホ提督、春雨の船などを視察してもらって、その情報をもとに動こうと思ってな。」

そう言って高杉はまたキセルを吸う。