神威の短編集[銀魂]

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[A]


A「はぁっ……はぁっ……」



猛ダッシュで自分の部屋まで戻ってきた。
とりあえず自分で調べて猫化を直さないと。



そう思い
ドアを開けようとしたら



バン！！




え、ドアが開かない。


誰かの腕でドアが開くのを阻止されている。



ゆっくりと後ろを向いたら
神威がドアに手をついて私の後ろに立っていた。




神威「なんで逃げるのさ。どうしたの？
今日様子おかしいよ。」




A「………」




返事したら語尾につくし、
どうしよう…


とりあえずまた逃げるか。


廊下に向かって走ろうとしたら
腕を引っ張られて強制的に神威の胸の中に入ってしまった。




まずい！



慌てて腕の中から抜け出そうとしたら、
神威によってフードをまくられてしまった。





神威「っ………A。」





あぁ、猫耳見られた…



どうしよう…





神威の顔を見ていられず下に向けていると
グイっと顎クイされて無理やり神威の顔を見させられる。





A「！？」





神威の頰が染まってる。




もしかして…相当怒ってて…






っと思ったら
すぐに体が宙に浮いてびっくりすると
神威に横抱きされていた！？




神威は私を連れてそのまま私の部屋に入っていき
ベッドの上にゆっくりと降ろされた。




何もしないで
私に向き合う神威。



これは謝ったほうがいいよね、



A「神威…ごめんなさい…ニャ。
見られたくなくて、逃げてて…ニャ……」



落ち込んで顔を下に向けると




神威「ぷっ……あははw」



神威の笑い声が聞こえて
顔をあげて凝視すると




神威「ごめんAw

昨日Aが食堂で席を外した隙に、
Aの食べていた食べ物に
一日だけ猫化になる薬を入れたんだ。」



………………え！？



A「えええ！？…ニャ。」




神威「やっぱり可愛い。
猫化したAが見たかったんだヨ。」



そうゆうことだったのか…


悩み過ぎたせいで
体の力がどっと抜けてしまった。


ふらっとした私を神威が支えてくれて





神威「今日一日だけはAは猫化するんだヨ。
だからレアな猫化Aを味わせて。」




A「んっ………ニャ！？」




優しく囁かれたと思ったら
強引に唇を重ねて、深く深く味わうようにキスされる。


スリットから出てしまった
尻尾を神威は撫でるように触ると




ビクっ



神威「あり、尻尾も弱いんだネ。今日は味わう部分が一つ増えたネ」





猫化しても私を愛してくれる神威であった。

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