私の口は喋らなくていい事を喋るのが上手らしい*1部【名探偵コナン/トリップ】

11話 ページ14

「そういえば名前を聞いていませんでしたね」

あ、そういえば名乗ってなかった

死神くんも、オイオイ…という顔をしている、顔がやばいぞ工藤新一

「…A」

「名字は？お姉さんの名字も教えて！」

え、怖い…どうせ本名フルネームで調べられるんでしょ？？？？え、てか調べてもどうせ出てこないでしょ戸籍があるかすら不安なのに
とりあえず怖いからここは記憶喪失的な感じでいこうそうしよう

「…分からない」

「えっ…？」

「…Aさん、本当に分からないんですか？」

死神くんは少し目を開いて首を傾げ安室さんは俯き加減な私の顔を見ようと顔を下げてくる

可愛いなあ…本当にこんな状況じゃなければ発狂して倒れてるわ…そっちの方が怪しいか…
ていうか名前呼ばれた…死ねる…なにこれ現実…？凄い今更だけど現実…？

「Aお姉さん…？」

天使の顔した死神が凄い顔してる…

とりあえず顔を見て悟られないように両手で顔を覆い噦り上げる

いけるいけるぞ私ｨｨｯ、泣けェェッ！！女の武器をふんだんに使え！！！！！！

「「えっ！？」｣

いきなり泣き始めた私に2人は同時に声を上げた

「あれ、安室さ…って！コナンくんも安室さんも！何女の人泣かせてるんですか！」

奥から食材やら何やらを持ち込んできた梓さんがその光景を見て更に声を上げた

いける、いけるぞこの勝負！さあ私を連れ出してくれ梓さん！安室さんに会えたのもコナンくんに会えたのも嬉しいが！ダブル尋問はちょっと御遠慮願いたい！

「あ、梓さん！誤解です！別に僕達は責めたわけでもなければ何かした覚えも！」

「そ、そうだよ！」

そうだよ(便乗)

ただお名前聞かれただけだよ、だけど話が進んでいく前に対処しないと…後になればなるほど泣くタイミング間違えるとドカンじゃん？(震え声)

すまんな名探偵！(最悪)

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